ゴン麹 酔いどれ散歩千鳥足 <野望と無謀>

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カテゴリ:日本:焼酎( 108 )

本格焼酎は大地からのプレゼント

鹿児島県内にある焼酎蔵は114。
昨年、三島村の黒島が焼酎特区となり、久しぶりに数が増えた。
一つの県に114も蔵があるのは
世界中でも稀。
鹿児島とはそういう世界である。
20年前から焼酎蔵の周りをさわさわと彷徨っている。
造りの時期はわさわさと心が騒き、気づけば飛行機に乗っていた。
各蔵、人と原料と微生物のトリプルタッグで生まれてくる世界は
それぞれ特徴的でアメージング。同じ工程を毎年見ていても飽きないのは
そこに心と情熱、そして生まれてくる命があるからだろう。
秋冬中心に彷徨っていた焼酎蔵探訪も
ここ数年、春に夏にと変化してきた。
その一つが焼酎の原料世界との出会いである。

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焼酎の原料となる農業ゾーン。
この世界に自らの手と目と感覚を大事に取り組む蔵も増えはじめた。
その一つが鹿児島県、垂水に蔵を構える
農業法人八千代伝酒造(株)である。
原料まで手を広げるようになった理由はもちろんあるが
ここでは割愛。
(知りたい方は是非、焼酎イベントで蔵元に直接お聞きください)
芋焼酎の苗も早くからバイオ苗に着手し、
病に強い力強い芋を育て続けている。

(バイオ苗とはウイルスフリーの苗のこと。
前年に収穫した良質の芋の成長点から無菌状態で培養した苗である。
病気などが発生しにくいため、
最近はこのバイオ苗が注目を浴びている。)

そして今年も畑の芋の苗植えの時期。
芋苗の畑作業の中で過酷な作業の一つといってもいいだろう
ハウスで育てた芋の苗きり。
青々と伸びる綺麗な芋苗のラインにうっとり♩
なんて時間はない。
梅雨に入るまでに畑に苗を植える!
そのためにも1本でも多く、いい大きさの苗をカットしなくてはいけない。
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大きく伸びた苗の地表より、下から2連結目を残しチョッキン。
カットすると、切り口より白い液がとろ〜とでてくる。
これはサツマイモを調理する時にでてくるものとよく似ており、こいつはクセモノ。
素手につくと黒くなり、まるで接着剤がついた時のように取りにくい。
この白い液はヤラピンという成分で、
整腸作用を高め、食物繊維との相乗効果があるとか。
(服についたら、洗濯しても落ちないので要注意! 
手についても石鹸ではなかなか落ちないので気をつけて。)
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大きい苗は半分に。
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20〜25センチくらいの大きさが畑に植えるサイズとしてベストのよう。
カットした苗はひたすら籠に詰め込んでいっぱいになったら次の籠。
そのエンドレスである。
よりいい苗を見つけるために果てしなく伸びる芋苗の万里の長城を見つめると、
鯨目(大海原で鯨をすぐに見つけられる目)、鳥目ならぬ
苗目でひたすら苗床と真剣お見合い。

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農業法人八千代伝酒造(株)は
カットした苗はその日のうちに自社畑に植える。
蔵が管理する畑は毎年増えていき、今年はついに60枚、10町歩。
大隈半島の垂水地域を中心にいくつもの畑があり、畝の本数は約2000本。
環境のために畝に使うマルチは生分解性のものを使用。
(苗植えの前に畑の下作り、畝立てとかの作業もあるが、それはまた今度)
「焼酎は原料によって生まれる。その原料は大地から生まれる。その大地を大事にすることがおいしい焼酎が生まれる基本ですよ」。
蔵で畑担当…であり、
代表取締役社長である八木健太郎(以下、健太郎さん)さんはいう。
いかに芋の苗を元気に大きくのびのび育てられるか。
病になりそうな要因を見抜き、発生前に対処する姿は
まさに畑人。
「畑にいないと元気充電できません」と毎年真っ黒な顔で答える姿は
夏休みに虫取りで川や山で走りまわる小学生に似ている…。
とにかく健太郎さんの頭には常に畑があるのだ。


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カットした苗は数時間後には畑へ。
マルチの上からプスプスと植えていく。

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芋苗チャリ(四輪車)に苗の入ったカゴを乗せ、二人三脚で植えていく(一人もあり)。
サスケという芋苗道具でマルチに1本ずつ差し込む。
イメージで言えば、必殺仕事人のかんざしのヒデ(古)、
今でいうとTOKIOの松○さんの涼次か?

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この自転車。単純明快でよくできてるなあと感動するなか、
この1台のお値段なんと…。
これは大事に乗らねばと、ど緊張するが。
しかし苗植えが始まったらただただ植える作業のみに集中し
おそるおそるの気持ちはどこかへ消えた。
畝をまたいで四輪車を後ろに動かしながら、植える。
一見楽しく感じる。されど普段使わない足の筋肉を使うため、
途中から足の感覚や力がドッと抜け、ついつい足幅が小さくなると

「畝!踏まない!」
と、敏腕相方さんに指摘され、
慌てて足を広げ、太ももに力を入れてしっかりと自転車の後ろ漕ぎ。


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畑人のスピードはとてつもなく速い!
「畑王になる!」と飲んでいる時、高らかに叫んだことは
伊達じゃない。
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畑の土はふかふかで、まるで羽根布団。苗が育ちやすいように手間暇かけてる証。
そんな畑に植えられた苗はどこか嬉しそう。
風にゆらゆら揺れる様子は気持ちよさそうだ。
夏から秋にかけて雑草に負けず、病にかからず、大きく立派に育てよと願いを込められた芋の苗。
秋には大きな芋がゴロゴロとたわわに実らせてくれるだろう。


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苗切りは2回目。苗植えは初体験。
毎回、体験を許可していただく農業法人八千代伝酒造(株)の皆様には
大感謝にて。
本格焼酎は知れば知るほど、第一線に答えがある。
大地より生まれる本格焼酎。
おいしさの答えを見つけに…
酎ナフキンはまだまだ続く。

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PS:苗植え、苗切り。今期も無事に終了したようで。夏は雑草との戦い!
そして農業法人八千代伝酒造(株)の次なるチャレンジは…また後日。


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by gon1442 | 2019-06-06 17:02 | 日本:焼酎

芋洗い&芋きり 本格焼酎

本格焼酎、芋焼酎の原料は〝芋〟。
各蔵によって、扱う芋の種類多岐にわたり、処理の仕方も様々。
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汚れ、傷、痛みの箇所は削除。これは家事で料理をするときの感覚と同じ。
口に入れるものである以上、
安全なものを扱いという思い。
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原料の芋を運ぶときも掘りたての新鮮芋を扱うときと
数日寝かして少し熟成させた芋を使うときなど
やはり各蔵の方針によって異なる。
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  一概に芋焼酎といっても同じ作業(芋洗い、芋きりは同じ)ではない。
でも造り手が思うことはただ一つ。
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美味しい芋焼酎になりますように。
丁寧に愛情を込めて
芋一つ一つに目を配る。
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実際の芋洗い、芋きりの現場はプロの戦場。
多大に流れてくる芋の集団を瞬時に見極め
おかしなものを取り除いていく。
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手でもち、目で確かめ、臭いで判断。
それが一秒以内に行われること。
「慣れだよ」といわれる。
が、その感覚を身につけるのも
やはりプロなのである。


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撮影:上3枚ー鹿児島 薩摩酒造明治蔵 (http://www.meijigura.com)
   下2枚ー鹿児島 八千代伝酒造  (http://yachiyoden.jp)


by gon1442 | 2019-01-11 19:16 | 日本:焼酎

日本で、唯一現役金山がある場所♩

金箔入りのお酒は山ほど見てきたけれど
コレは凄い〜と思ったのが
この子たち。
鹿児島県伊佐に蔵を構える
大口酒造の甕伊佐錦と黒伊佐錦。

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伊佐には日本最大の金山がある。
菱刈鉱山だ。
もちろん現役!(らしい)
今なお、ゴールドラッシュというわけ。
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その発掘重量は…年6トン(゚∀゚)b
すーごーすーぎーるー。

住友金属鉱山が1983年に本格開発を開始、現在も金を産出しているそうだ。
日本には多数の金鉱山があったが、次々と閉山。そんな流れのなかで、唯一ここは現役なのである。

菱刈鉱山には合計156もの鉱脈があるそうで、鉱脈ができたのは約100万年前。
長さは東西に約3キロメートル。坑道は迷路のように張り巡らされているらしい。

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キラキラたゆまなくボトルの中で舞う金粉。
新年のご挨拶に縁起、験担ぎで✨

よかばんを。

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by gon1442 | 2019-01-09 23:16 | 日本:焼酎

何が詰められるかは、ご縁次第

ライターという職業柄、国内を飛び回る。
部屋でのんびりほっこりするのも大好きだが、
一番じぶんらしくいるのは
取材先の現場の第一線だろう。
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あちこち行けてイイねと言われるが、確かにいい。
情報過多の時代、ネットやスマホで情報は手に入るが、フェイク情報も多く、
現場100回ではないが、
自分の目で見て、肌で場の空気を触れて、本能で感じることに勝るものはない。
そこでしか出会えないものもあるからである。

鹿児島県、奄美群島の喜界島の黒糖焼酎蔵、朝日酒造さんの『汲み出し原酒』もそんな一つ。
蔵見学をした人のみ購入できるもの。
蔵見学の時の瓶詰する貯蔵タンクの子が中身になるため、
日によって異なる。
レギュラー朝日の時もあれば、壱乃醸朝日、飛乃龍朝日かも、陽出ずる國の銘酒かもしれない。
他の銘柄かもしれない。
こればかりは神のみぞ知るご縁となる。

ちなみに半年前にお邪魔した時、『汲み出し原酒』を求めたところ、
ご縁があったのは……あの子であった♪ 
狙っていたわけではないけれど、あの子がいいなあと思っていたら、まさにそれ。
本格焼酎の神様、ありがとうございます。

その場でしか手に入れられないモノ、情報、人との出会い、経験の面白さ、奥深さを求めて
今年も第一線へ翔けていこう。

朝日酒造さんの『汲み出し原酒』。300mlから一升瓶までサイズ売り。
島らしいお土産に喜ばれる逸品です。

※この銘柄は電話問い合わせ、ネットとりよせ不可。喜界島に足を運んでゲットするのみ。

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by gon1442 | 2019-01-07 12:50 | 日本:焼酎

本格焼酎好きなお坊さん。

世の中に一言主の神様は多いが、
こちらは桁違いの場所である。
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宮崎県えびの市にある金松法然神社は本格焼酎ファンなら誰もが知っている聖地。
祀られている法然さんは、無類の本格焼酎好き。大酒飲みだったが、法力が強く、村人の危機を幾度も救い、大勢の人に慕われていた。法然さんに悩みを相談しようと廬はとにかく毎日大行列。お礼は大好きな本格焼酎で……だったかどうかはわからないが、とにかく毎晩晩酌されていたそうな。
人々に慕われてきた法然さんも歳の流れには逆らえず、旅立つ時、
「俺が死んだら、焼酎を備えて、一つの願を立てろ、叶えてやる。必ず1回1つのみ。二つ以上は叶わぬ。欲張りはダメ」と言ったようで。どんだけ本格焼酎が好きなんだ!と思わず微笑んでしまう。
ただし、この話を昔話の一つだと思ったら大間違い。
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こちら本当に願いが叶う。
法然さんのいうとおり、本格焼酎を備え(ローソク、お線香)て、一つ願い事を祈る。
(塩や米を持ってくるとなおよし。願掛け旗を備えるとなおよし)
地元のスーパーや明月酒造(日曜は定休日)さんで必要な参拝セットを購入できるから、
参拝する前に必ず準備。


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ゴン麹も今まで3回願いを叶えてもらった。(全て本格焼酎絡み)
もちろん、願いが叶ったら御礼詣りに参拝。そして次のお願いを1つ、改めて願掛け。
本格焼酎絡みだと法然さんも、お!?と叶えてくれやすいのだろうか。
まっことありがたい。

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そして4回目の願掛け。もちろん仕事絡みの願掛けにて♪
おみくじは〝大吉〟。
(とはいえ精進、勉学にしっかり気張れというはっぱかけられた。さすが法然さん)
今年も本格焼酎好きの法然さんに早く御礼詣りできるように、日々精進。

金松法然神社
住所:宮崎県えびの市大字栗下757-10
駐車場:有り
備考:必ず本格焼酎(明月)を持っていきましょう。お願いごとは1つ。

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by gon1442 | 2019-01-06 15:10 | 日本:焼酎

ファーストインパクト! 一目惚れ♪

一目惚れとは
その言葉のどおり、一目見ただけで惚れる、
一目見た瞬間に夢中になることである。
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本格焼酎はワインやウィスキーと異なり、無色透明。クリアなもの。一見すれば、炭酸割りなら炭酸水、水割りなら水、お湯割りならお湯と見える(反対も同じ)。カクテルの素材になるとカラフルな飲み物として楽しめるが、この色合いはカクテルではなく、本格焼酎としての飲み方の一例。

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パープルカラーを見たとき、「綺麗!」と声を発した。それくらいインパクト大にて、本格焼酎に浸って約20年。初である。この色の正体は本格芋焼酎の原料である芋の色素。
蔵の師魂の原料である紫芋、パープルスイートロード。ポリフェノールの一種であるアントシアニンが豊富にあるため、芋をカットすると鮮やかな紫色が目をひく。
まさにそれがこの水割りの色。魅惑的な色あいに心を奪われた。

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このインパクトある見た目で
原料であるパープルスイートロードとはどんな芋なのかということを知ることもできる。
ただ一つの銘柄を飲むというだけでなく、原料についての知識も一つ増えるということは
本格焼酎への関心も深まるというもの。
この色、ヤバいよねー、かっこいいね、綺麗
その入り方でもいい。飲んだことがない人が、
本格焼酎の興味を持ってくれたら、まずはガッツポーズ。
楽しんで、美味しさや面白さを知ってもらえる…まさに一石二鳥。

もともとの原料の色素である以上、本格焼酎の風味が変わることはない。
口に含むと芋の持つほんわかとした蒸したいもの甘い香りに……癒。

いつも楽しむ蔵の師魂。でもどこかテンションが違う。
ある意味、一目惚れ状態というべきか。
すっかりこの輝くパープル世界に魅惑された。


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by gon1442 | 2019-01-03 15:29 | 日本:焼酎

いつもと違う仕事が増える……そして気づいたこと。



   今年初め。とある人に言われた言葉通りの一年が過ごしている。
   「あなた、いつもと違う仕事がこれから増えてくるわよ」


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とにかく人前が苦手で、表舞台に出るのが億劫だった。
目立つことはよしとしないといえば聞こえはいいが、単なる臆病者なだけである。
そんな自分にまさかの講師という仕事が来るとは。誰が想像しただろうか。
ご縁で、あのぐるなびさんからお声がかかり、大阪、そして東京と2箇所で開催。
対象者は飲食店である。
本音を言えば自分が聞きたいくらい。
飲食店がどう本格焼酎を扱っているのか、どんな心情でサービスしているのか。
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おすすめの焼酎を幾つかあげてくださいというリクエストにかなり悩んで、上の子たちをチョイス。
ものすごーく自分の主観が入っているのは仕方なし。
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ぐるなび大学の講義も面白く、きちんとリサーチされている結果をもとに、次々と進んでいく。
こういう情報は飲食店もさりながら、自分のようなライターにとってもかなり必要だった。
今、本格焼酎がキテるという声が上がっている。
確かに波は立ち出した。第三次ブームから10数年。
飲み手世界もニューフェイスが現れている。海外からの注目も増え始めた。
本格焼酎蔵も世代交代も始まりだした。
つまり変わり目という段階に入った。
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とある本格焼酎蔵がいった言葉がある。
「今、本格焼酎世界は黎明期」
黎明期。ある事柄が形になる前の始まりの世界。
つまり夜明け前ということ。
そんな時代に自分は何ができるのか。
支離滅裂な意味不明な講義になったが声に出したからこそ、自分がやりたいと思うことに気づけた。
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本格焼酎ストーリーテーラーを増やすということ。
今の本格焼酎蔵の現実を伝えるということ。
第一現場にある空気感、喜怒哀楽、すべてもっとうまく語れるようになれたら…
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まだまだ精進が足らない。
現場で見て聞いて感じた情報は
たゆまなく伝えていくのを続けるのみ。



by gon1442 | 2018-11-21 10:59 | 日本:焼酎

燃えた!暑かった(本気で)!戦國焼酎 松尾大社 本格焼酎グランプリー第1回ー


気づけば先月のお話になっていた。
古都、京都の松尾大社にて、焼酎バトル!?が開戦されたのをご存知だろうか。

その名も『戦國焼酎 松尾大社 本格焼酎グランプリ』。
松尾大社というと酒の聖地として酒呑みの憧れの地。
この地で史上初!本格焼酎のイベントが開催された。
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発起人はエッセイスト、酒ジャーナリストの葉石かおりさん。そしてサンケイリビング新聞社、京都大阪鹿児島の酒屋の有志である。毎年開催される日本酒イベントは全国に知られるようになったいま、国酒としてもう一つの日本の酒の財産である本格焼酎をもっと盛り上げるべく、このイベントは生まれた。この決戦地に集いし、本格焼酎蔵は25蔵。米、麦、芋、黒糖とジャンル様々である。
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雨予報だったにもかかわらず、当日はまさにぴーかんの青空。本格焼酎にふさわしい天気にて。13時会場にもかかわらず、1時間前から、イベント参加者の大行列。暴動!起こる(笑)と困るので10分前倒しに、イベントの開始のゴングは鳴り響く。その合図とともに、我先にとお目当てのブース前に群がる人人人の波。
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25蔵、2銘柄ずつの持ち込みのため、計50種類。提供されるのは30mlずつで、飲み方は様々。
炭酸割りに水割り、ロック、お湯割りと各蔵がオススメする最高の1杯が参加者にわたっていく。
どの1杯も蔵元が愛情込めて作るもんだから
「美味しい」「最高」「飲みやすい」という声があちこちで聞こえるのは言うまでもない。
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開催地、京都はもちろん、隣県の大阪に滋賀、兵庫、
さらに名古屋、東京、そして、本格焼酎蔵のある福岡、大分、宮崎、熊本、鹿児島からの参加者も多かったのもこのイベントの特徴の一つであろう。
「自分の県を応援しないと!本格焼酎最高」という勇しい応援団も!

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今回のイベントはただ本格焼酎を楽しむ、味わうだけではない。参加者の権利である“一票”の投票が鍵。全国から集まった約400人が九州の25蔵元のブースを回って試飲し、最も好みの焼酎を投票するのだ。
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結果は松尾大社の神のみぞ知る……時間を経た結果は!!!

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第3位 宮崎県 渡邊酒造場

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同3位 鹿児島県 山田酒造
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同3位 宮崎県 黒木本店
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第2位 宮崎県 柳田酒造
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同2位 熊本県 天草酒造
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そして激戦の勝利をもぎ取ったのは
第1位 鹿児島県 小牧醸造

今回はとにかくどの蔵も接戦で、たった一票の差で勝敗がつくという白熱ぶり。
「日本酒ではこういうことはほぼない」と運営側もびっくりしたほど。
順位が告げられるたびに会場からは
拍手とオォォオという太い声からキャーキャーという黄色い声援が縦横無尽に飛び交う。
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無事、イベントも終了すれば、競いし各蔵もホッとした安堵。
事故なく急病もなく、
参加者&スタッフ全員が笑顔で楽しめたことが最高の証。

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前回の本格焼酎ブームから20年。
国酒としての日本の2大巨頭の一つ、本格焼酎。
眠れる龍が再び頭を持ち上げ、日本、世界へ飛び立つ。
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神様の前ではみんな真剣。願いは一つ。
「本格焼酎がもっと多くの人に親しんで愛されますように」
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夏草や兵どもが夢の跡(松尾芭蕉)にちなんで
夏空や兵どもが夢の跡。
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そんなイベントにお手伝いできたことは酔っ払いとして、
20年前に本格焼酎に出会い
心惹かれる存在として追いかけてきた麹冥利につきる。
全てに感謝と敬愛を。本当にありがとうございました。


追伸:イベントの様子は各メディアで取り上げ酎。本格焼酎の大波はほら、すぐそこに。

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https://373news.com/_news/?storyid=92879
https://miyazaki.keizai.biz/phone/headline.php?id=110

※写真の幾つかは本格焼酎グランプリのフェイスブックより借用。
https://www.facebook.com/honkakushochugrandprix/



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by gon1442 | 2018-06-04 16:26 | 日本:焼酎

暑い夏にへばった時は焼酎で♩ オレンジの香りがする芋焼酎



気づけば梅雨いりしていた。
つい先日まで桜に菖蒲と春の雰囲気だったはずだが、
季節は6月も過ぎ去り7月。
気づけば夏至も過ぎていた。

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さて、ジメジメ梅雨も苦手であるが、大地にとっては必要な潤いである。
暑い夏を乗り切るために、木々や草木、そして畑の作物はしっかり水分を蓄えておかねばならぬ。
この梅雨のおかげで我々、人間は美味しい季節の恵みを楽しめるのだ。
焼酎もこの梅雨は大事である。
畑に植えた芋の苗や田の稲にとって
梅雨の恵みは大きく成長する上で欠かせない。


やがて梅雨が明け、燦々と照らす太陽の日差しに包まれて
芋の苗も、稲も育ち、収穫を迎えるのである。

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ジメジメするし、洗濯ものが乾かない!という人間の一方的な考えは、どーでもいいちっぽけなものだ。
(自分はグダグダ言うタイプだが)

蒸すと、食欲も落ち(落ちないけど)、へばりそうになる。
そういう時に“焼酎”は欠かせない。
ダレた体、内臓に活力と喝を入れる飲みものとして昔から夏の飲みものとして人気があったと
江戸時代の百科事典『和漢三才図会』にも記されている。

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さて、梅雨のジメジメ気候にぼやきそうになった。
完全にへばる前に体調整えないと梅雨明けが恐ろしい。



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そんなジメジメを吹き飛ばしてくれるのが
ハマコマチというオレンジ芋を原料に造った『橙華』。

鹿児島の阿久根に蔵を構える大石酒造さんの子だ。

現蔵元は5代目の大石啓元氏。
焼酎ファンからは大石のお父さんと呼ばれ
親しまれている。
大石のお父さんは元々エンジニア畑の出身。
研究熱心で、昔の蒸留機、兜釜を復活させた有名人である。
蔵を継ぎ、自ら杜氏になったとき、地元に愛される『鶴見』の世界を守りつつ、さらに品質を高め、
大石酒造の鶴見があるなら飲め!と誰もが求める銘柄に育てた。
そして頭の中に沸いてでてくる新しいアイデアを形にし、ユニークなものから、度肝を抜くものまで多くの子を世に送り出している。

大石のお父さんのこだわりは造り手の気持ちが呑み手に通じる焼酎にすること。
万人ウケするから造るというのではなく、銘柄ごとに
原料の選定から造り方、貯蔵する方法や時間まで異なるため、一つとして同じタイプは蔵にはいない。


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「ミーハーなんですよ。面白いと思ったものは試してみないと気がすまない。全てのアイデアが製品として世に出ることはなかなかないけど、頭の中と経験から、コレはイケる!と思ったときは、もう蒸留してますね」。

橙華もオレンジ芋の特徴である
柑橘系の華やかな香りがしっかりあり、軽やかな飲み口は、次世代の飲み手が好む嗜好だと感じたからだとか。
軽やかでありながら深みある芋のコクと甘さは
往年の焼酎好きも美味いと唸らせる世界に仕上がっている。

暑気払いには炭酸割りやロックで。
のんびりとしたいときは薄めの湯割りオススメ。

「二次醪のタンクは、本当にオレンジ色に染まるんですよ」と語るお父さん。

大石のお父さんの世界はまだまだ続く。

追伸: ラベルにもお父さんのいたずら心が入ってる橙華。
是非、一度ご体験あれ。



by gon1442 | 2017-07-02 14:12 | 日本:焼酎

5・9・10 こ・く・とー


毎年、5/9、10は黒糖焼酎の日である。

平成19年の5/9。奄美大島酒造組合が「奄美黒糖焼酎の日」と制定された。
奄美の伝統文化の1つ、黒糖焼酎を世の中に躍進すべく、宣言。

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宣言されたのは次の5か条。
  • 我々は、奄美の伝統文化を継承し、安心で安全な奄美黒糖焼酎としての品質向上に努めます。
  • 我々は、奄美の風土に感謝し、美しく恵まれた自然環境の保全に努めます。
  • 我々は、奄美黒糖焼酎に関わる人々との連携により、地域社会の発展に寄与します。
  • 我々は、法を尊守すると共に酒の特殊性に鑑み、節度ある飲酒の啓発に努めます。
  • 我々は、奄美黒糖焼酎のPRを通じて、地場産業の振興に努めます。



5/9,10でコクトーという語呂合わせ。
ダジャレといえばそうだが、春も過ぎ去り、蒸し暑い日々のこの時期に
黒糖焼酎を飲もうというのは理にかなっているといえよう。



奄美群島には18の黒糖焼酎蔵があり、
黒糖焼酎と名乗れるのは奄美地方で造られた
さとうきびから作る黒砂糖と
酒造りには欠かせない米麹を原料にした焼酎しか名乗ることができない。
焼酎業界でも貴重なカテゴリーの世界である。

もちろん昨日、そして本日。
焼酎好きの片手には黒糖焼酎を持たれているかと思うが……
自分は喜界島のNEW! たかたろうで。



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朝日酒造の唯一の減圧の子は
すっきりとした飲みやすさはもちろん、NEWバージョンの子はどこか果実香をほのかに漂わせつつ
舌の上でしっかりと主張するわずかな苦味はさとうきびの青々とした葉の匂いだろうか。
清涼さと太陽の陽射しに香る島のさとうきび畑の光景が脳裏に蘇った。

12度とアルコール度数も低いので、ロックもいいが、冷蔵庫で冷やしてグラスにそのまま注ぎ
グビグビっと飲むのもいい。
お風呂あがりには最高である。



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DATA)
商品名:たかたろう
蔵  :朝日酒造株式会社
URL :http://www.kokuto-asahi.com




by gon1442 | 2017-05-10 11:16 | 日本:焼酎

酒呑み&放浪虫一匹がおいしいの酒を飲むために東西南北奔走。フリーランスのライターでありその正体は……ただの呑み助&食いしん坊な一匹麹。焼酎ストーリーテーラーになるべく今年は学びの年。島々にも出現いたします♪


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