ゴン麹 酔いどれ散歩千鳥足 <野望と無謀>

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路地に息づく……昔のまんまの中華街ワールド

日本でありながら、どこか異国の雰囲気たっぷりの地。
その代表格が中華街だ。
横浜、神戸、長崎と有名な中華街は全国にあるが、
よく御邪魔するのは横浜中華街である。

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横浜の中華街も訪れるたびに、様子が様変わりしている早さに驚くことが多い。
中華街全体が醸していたノスタルジックさがいつのまにか薄れ、
大通りは観光客がひしめき合う観光地となり、
小さな食堂や土産物屋だった場所は占いハウスに様変わりしていた。
時代のニーズによって、中華街も変化するのだと
「甘栗食べて食べて」という声を聞きながら、大通りと大通りを横に繋ぐ路地へ足を向ける。
横に走る路地はまだ昔ながらの中華街の雰囲気がかすかに残っている。
通行人も、中華街の住人か隣の大通りへ足早に移動する観光客がほとんどだ。
そんな路地の1つ、香港路。
路地にある「海員閣」の前は昼時になると、いつのまにかズラリと行列ができる。

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セメント色したどこか昭和ちっくな外観。
度ハデな中華街の色彩とは真逆の雰囲気は、1980年代の上海で見ていた建物に似ている。
店内は1階がテーブル、2階はテーブルと座敷。
濁朱色の柱と円卓の1階はまさに大陸の食堂っぽい。
できれば1階の席がいいのだが、満席だったので2階の席に。
座敷は靴をぬぐので、リラックスでき、親戚の家に遊びにきた感覚になれる。


昭和11年創業以来、人気メニューは焼売と牛バラと豚バラ料理だ。
牛肉は既に売り切れていたので、今回は豚バラ。
豚バラそばを注文する。
丼の上にドカっとのった豚バラの量にまずは驚く。

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いまだにコークスで調理しているようで、
しっかりと強火で煮込んだ豚肉は皮はパリっと、肉はとろとろの柔らかく、
箸でつまむだけで崩れる。

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スープは透明度のあるあっさり味。
豚バラの旨味が溶け込んだスープを絡める麺は
やや固めで、どこかなつかしさを感じる食感だ。


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おおぶりの焼売は4個入り。
豚肉がぎっしり詰まり、ひと噛みするとじゅわっと肉汁が溢れる。
猫舌は要注意。外は冷えても中身はしばらく熱い。
焼売は持ち帰りも可能だ。

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給仕してくれるお姉さん同士の会話はもちろん中国語。
(注文は日本語でOK)
四声の抑揚が心地よく、
日本という概念がなければ、まさにこの空間は80年代の上海そのもの。
異国情緒が今もしっかり流れる中華街は
まだここに、横道の路地に存在している。


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店名:海員閣
住所:横浜市中区山下町147
電話:045-681-2374
営   :11:40~15:00 、17:00~20:00(火〜土) 、11:40~20:00(日祝)
休   :月
備考:豚バラ、牛バラメニュー、焼売以外もメニューはたくさんある。ただし少々割高め。
by gon1442 | 2014-04-27 09:21 | 日本:お店

酒呑み&放浪虫一匹がおいしいの酒を飲むために東西南北奔走。フリーランスのライターでありその正体は……ただの呑み助&食いしん坊な一匹麹。焼酎ストーリーテーラーになるべく今年は学びの年。島々にも出現いたします♪


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