ゴン麹 酔いどれ散歩千鳥足 <野望と無謀>

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はしご酒は酔い運動

自分はひねくれものである。
とかく、人がワーと騒ぐものに興味はもつものの、すぐに手をださず(喉から腕はでてるのに)
少し落ち着いてから、こっそりと手にとる性格である。

超ミーハーなのにお高くとまる……と自分自身を思うことがよくある。

さて、この本もそうだった。

伊集院静氏のエッセイ、『大人の流儀』(講談社)。

昨年春に発売されて、あっという間にベスト10に入るほどの話題本。
本屋の人気本棚に飾られているのをチラチラっと目の端にいれながら
しらん顔して通りすぎた。

ほぼ一年ぶりに本棚でみつけ、手にとる。
パラパラと目を通してレジにむかった。

家路につくなり、一気読み。隠していたミーハー魂に火がついた。
そのなかで思わず吹き出したエッセイがあった。

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「ひどい二日酔いである。 目覚めると靴を片方履いて床に寝てた……」
(『大人の流儀』P60より抜粋)

この書き出しをよみだした途端、自分の二日酔いが鮮やかに思い出される。

コンクリートで頭を固められたような目覚め。
目の前のテーブルにはまるでショーウィンドウに飾られているように
はきつぶしたスニーカーが一足、ドデンと置かれている。
どうしてそうなっているのか? コンクリー頭では理解できずに水を求めて台所へ匍匐前進。
酒棚ゾーンを通りすぎ、蛇口に口を近づける。
砂漠に水をまくように、飲んでも飲んでも乾きが止まらない我が身体。
こうなるとあとは野となれ山となれの放置しか手がない。

そんなことを思いだしつつ読んでいると“ハシゴ酒”のくだりに目がとまる。

「……そしてハシゴ酒をやめた。ハシゴ酒をやめたことは身体にいいのかもしれないが、同時に少し太ってきた。ハシゴ酒をしている時は一晩に何軒の飲み歩いて結構運動になっていた……」
(『大人の流儀』P63 より抜粋)

ほほう! ハシゴ酒は運動なのか!

自分の周りにはハシゴ酒の達人が何人もいる。
フットワーク軽く、2,3軒は序の口。4,5軒は当たり前。7、8軒まわり自宅で晩酌という強者が少なくない。
その強者に共通しているのが皆が皆、スリムだということだ。
年齢関係なく、男女の性別関係なく、みんな細身である。
あれだけ飲み歩いているのに何故肥えぬ!?と不思議だったが、このくだりで納得できた。
みんな、きっちり運動しているんじゃん!

ということで、はしご酒は健康的な酒活動といえる♪

何人の達人がにんまりするだろうか。
はしご酒先で酒飲み人に出会える楽しみ、おいしい酒をみつける喜び。
痩せたい呑み助は“はしご酒”をすべきか?
(人それぞれのペースで。許容量はそれぞれ異なるので無理はダメ)

因みにゴン麹は“はしご酒”は、ひよっこレベル。
おかげでちっともスリムにならぬ ―(´(00)` )→

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by gon1442 | 2012-01-29 11:57 | 本人:ひとりごと

酒呑み&放浪虫一匹がおいしいの酒を飲むために東西南北奔走。フリーランスのライターでありその正体は……ただの呑み助&食いしん坊な一匹麹。焼酎ストーリーテーラーになるべく今年は学びの年。島々にも出現いたします♪


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