がんばれ! 東北 がんばろう!日本 − 阿部勘酒造−
この瞬間を絶対忘れない。
未曾有の大災害となって東北太平洋沖地震(東北関東大地震)。
M9.0という世界の大地震のなかでも第4位にはいる大きさは
幾日たってもそのときの揺れと恐怖は震源地から離れていた都内であっても鮮明に覚えている。
多くの人がなくなった。多くの人が行方不明。家族を捜す人。親戚を捜す人。友達を捜す人。
目の前の人を救えなかったという被災者の方々。
そんなニュースがたくさん流れている。
目を覆いたくなるシーンがリアルタイムで流れ、
何もできない自分達がはがゆく、そして恐怖心がおそってくる。
被災地でもないのにパニックになる都心部。殺気立つ人。
そんななか小さな男の子が妹の手をきちんとにぎって「大丈夫」と声をかけたとき
周りの大人はハッと気づき、少しは冷静さを取り戻した。
かくゆう自分もそのひとり。男の子に気づかせてもらった、人としての他人への気遣う心。
あまりの災害に人が人らしくいることを忘れかけたとき
「大丈夫」といったあの声はまさに天の声だった。
「大丈夫」。
たった3文字なのにこの言葉の意味は深く大きい。
連絡がとれず不安なとき「大丈夫」と3文字あるメールが届くだけで
人は安堵する。
「大丈夫」。「だいじょうぶ」
なんとステキな言葉なのだろう。
不安になってきたら、「大丈夫」と声をかけあう。
そんなシーンも多くみかけた。
被災地の東北地方には数多くの見知った蔵がある。
安否がわからず、TVやメール、インターネット上で色々情報を探す。
心配はみんな一緒。
だから、連絡あったというメールや情報を手にしたとき
やはり涙がでる。
宮城の阿部勘酒造店さんもそのひとつ。
塩竃市の塩竃神社の下にある蔵だ。
こちらの蔵のお酒を好きな酒呑みは数知れず。
まるで龍がすぅううっと天に昇るような伸びのある味。
居酒屋さんや酒屋であれば、まちがいなくオーダーする子でもある。
無事でいてくれ、皆さんご無事で
地震後、願った。空をながめ、神様に祈った。
情報もこまめにチェック。
そんなとき、無事という連絡を目にする。
『宮城県塩釜市の「阿部勘」さんはご無事です! 蔵も被害はなく、お酒の破損も軽微のようです。社員さんの皆様ご無事です。※営業の菅井さんとお電話がつながりました(3月14日・12時48分頃)』
安堵した。へなへなへなと腰が抜けた。
これほどうれしい便りはない。
余震はまだ続く。
ライフラインの復旧もスムーズじゃない。
おまけに寒もどりの天気模様と大変だろう。
ご苦労は想像を絶する……。
だからこそがんばってほしい。
そして私達も応援する。
できることをやる。
まずは……東北のお酒をどんどん飲むこと。
がんばれという応援酒。がんばろうという応援酒。
「大丈夫」と声かけて
「美味しい」と笑顔になって……
「大丈夫」という判子をまたひとつ、増やしていこう。
また会いたい。いや会える! 元気な笑顔に……。
がんばれ。阿部勘酒造。
がんばれ。東北。
がんばろう。日本。
この震災でお亡くなりになった方のご冥福を深く深くお祈りもうしあげます。
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DATA)
蔵名:阿部勘酒造
住所:宮城県塩竈市西町3-9
電話:今回は掲載しません。
備考:震災時期です。緊急連絡以外はひかえてください。