ゴン麹 酔いどれ散歩千鳥足 <野望と無謀>

gon1442.exblog.jp ブログトップ | ログイン

錦にさそわれ・・・

茜・赤・紅・朱・黄・黄金・橙・
『林間暖酒焼紅葉』(林間に酒を暖むるに紅葉を焼く)

これは中国がまだ唐と呼ばれていた時代の詩人、白楽天の詩、
送王十八帰残山 奇題仙遊寺の一節だ。
秋酒というとこの詩を思い浮かべる人は少なくないだろう。

c0059278_13272275.jpg


この詩。全体的には次のようになる。
 曽於太白峰前住 (曽って太白峰前に於て住み)
 数到仙遊寺裏来 (数しば仙遊寺の裏に到りて来る)
 黒水澄時潭底出 (黒水 澄める時 潭底出で)
 白雲破処洞門開 (白雲 破るる処 洞門開く)
 林間暖酒焼紅葉 (林間に酒を暖めて 紅葉を焼き)
 石上題詩掃緑苔 (石上に詩を題して 緑苔を掃う)
 惆悵旧遊無復到 (惆悵す 旧遊 復た到ること無きを)
 菊花時節羨君回 (菊花の時節 君が回るを羨む)

このなかの「林間暖酒焼紅葉」は日本人が一番納得できる情景でないだろうか。
折しもこの詩は平安時代、『和漢朗詠集』の歌謡集に収められ、
当時から上流階級の人々に好まれ、愛読されていたらしい。

「風流であらしゃいますな〜」
燃えるような紅葉をみつつ、紅葉酒と洒落込んでいたに違いない。


c0059278_13321333.jpg


21世紀の現代からでは、なんともうらやましいシチュエーション。
はるか昔の出来事?に
紅葉のような嫉妬の炎がともる(爆)。

さて、秋酒というと日本酒では秋あがりとよばれるお酒がたくさんでてくる。
秋あがりとは寒造りで製造した清酒を貯蔵し、
一夏を越して秋になる頃その酒質が向上していること意味する表現の一つ。
秋あがりには新酒のあらさが消え、丸みが出て程よく熟成した飲み頃の酒といわれ、
この時期に「秋上がり」の酒を出荷することを「冷おろし」というのだ。
ひとつの言葉遊び・・・というべきか。
呼び名だけでこんな感じだろうなと想像できるのがおもしろい。

c0059278_13441574.jpg



紅葉をみつつ、ほんの少し温かい燗をひと盃。
乙な時間・・・。

c0059278_1425391.jpg

@奥州仙台 おもてなし集団 伊達武将隊より借用

冷え込んだ今だから味わえる美酒。
寒さも旨さのひとつなり。


※燗酒のお供が一番です。m(_ _)m
c0059278_1471382.jpg






↑いつも読んでいただきありがとうございます。ぽちっとよろしくお願いします

にほんブログ村 酒ブログ 酔っ払いへ  にほんブログ村 酒ブログへ
↑新しく登録中です。こちらもぽちっとよろしくお願いします。by gon麹
by gon1442 | 2010-11-26 14:07 | 酒:その他

酒呑み&放浪虫一匹が世界中の酒を飲むために東西南北奔走する。フリーライターという職業といいながら、その正体は……ただの呑み助&食いしん坊な一匹麹


by gonpanda
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite