懐かしい記憶が転がって
仕事帰りなんだろうか……。
小さな酒屋の暖簾をくぐると
少しくたびれたワイシャツをきた親父さん達でカウンターはいっぱいだった。
そのなかの一人の親父さんが「ボーナス思ったよりあったよ」と頬を赤らめごきげんのご様子。
徳利を傾け、とくとくとくと常温の酒を隣のお連れさんに注いでいた。
そんな親父さんの背中はどこか懐かしい……
そうだ!
昔、うちのおとんが仕事から帰ってきたときの背中に似ているんだ。
笑うたびに背中が小刻みに左右に揺れるのもそっくり。
ちっちゃなとき見たあのおとんの背中も同じように揺れていた。
あのときのおとんはなにか嬉しかったことがあったのだろうか
今ならおとんの嬉しい話、ゆっくりじっくりとおいしい酒を飲みながら、聞けるんだけどな……
忘れていた昔の思い出の一枚がセピア色からカラーに変化したような
懐かしい幸せな気持ちが転がってきた瞬間だ。
gon(^▽^)o
↑いつも読んでいただきありがとうございます。ぽちっとよろしくお願いします
↑新しく登録中です。こちらもぽちっとよろしくお願いします。by gon麹