朝派には天国。営業時間9時~
酒呑みでこのお店を知らない人はいないだろうといってもいいくらい
有名店である。
かくゆうgon麹。
店前を行き来するものの、
毎回、店内のテーブルは人の山。
また今度、また今度といって先伸ばしにしていた。
が、ヒョンなきっかけで入店できるようになったのである。
時間は午後3時。
お天道さんはまだ空の上で働いていらっしゃいます。
木造モルタルの二階建て。
ここだけは平成の時間が流れているのではなく
昭和初期のような雰囲気をもっている。
居酒屋で紹介しているが、
このまるます家。正式には「鯉とうなぎのまるます屋」である。
鯉料理とうなぎ料理がメインなのである。
でもでもでーも。
店内には酒とつまみを頼んでいる人がほとんど。
午後3時だというのに、みんな顔が赤い。
開店は朝9時。世の中は就業時間である。
片一方ではオフィスで仕事を開始し、
片一方ではカウンターに座り、お酒を注文している。
相対する時間が……
あたりまえのように存在している。
ま、開店と同時の入店というのは
いまだ体験していないが(できないけど)
お天道さん高い時間帯に店内の混み具合。
すごすぎる。
この光景どこかで……
(四国の土佐の国で目にした光景そっくり)
うなぎや鯉の注文もいいけれど、
まるます家にはたくさんのメニューが多い。
どうもお客さんの要望をきいているうちに
どんどん増えてきたらしい。
なんたって創業50年…
(いついっても50年。実際は何年?)
トタンの看板には大きくしっかり書かれている。
ビールの肴に頼んだのは
タコぶつ。
これまた大きくカットされた色よいタコの切り身を口にいれると
シャリ!
歯にしみーる ( ̄Д ̄;;( ̄Д ̄;;( ̄Д ̄;;( ̄Д ̄;;( ̄Д ̄;;
凍ってる!
解凍できてないよー。おかーさん (/_<)(/_<)(/_<)(/_<)(/_<)
こういうときは温かいものを注文して・・・・
自己解凍せねば!
ということで、
いわしのつみれ鍋を追加注文。
先に注文したにんにく揚げを肴にしばらく待て…状態。
お腹の減り具合も少し落ち着き、
改めて店内を見渡すと
ご近所のおなじみさんから、背広姿のお父さん、おにーさん。
お母さんはつかの間の休憩だろうか。
お友達と数人でテーブルを囲んで、話をしている。
「情報交換場所やね」という知人に納得。
そう。ここはまるます屋という名の井戸端会議場なのだ。
ようやく、タコブツが解凍できたころ、
カウンターに並んでいた人の顔は一巡して、御新規さんが入ってくる。
常に座席は満席。
これが夜の閉店まで続く。
テーブルの酒や肴が空いたと思ったら、
給仕のお姉さまたちが「次の注文は?」という形でやってくる。
次々注文させるテクニックかと思うほど、熱心だ。
さすがにお腹いっぱいになるので
「ご馳走様でした」といったとたん、
お姉さまたちはテーブルを片付け始める。
早い……・・・(゚_゚i)タラー・・・・・・(゚_゚i)タラー・・・・・・(゚_゚i)タラー・・・・・・(゚_゚i)タラー・・・・・・(゚_゚i)タラー・・・
でも憎めない行動だ。
そして、なぜか居心地がいい。
ガラリと引き戸をあけ、外にでると同時に、新たにご新規さんがはいってくる。
まるで空くのがわかっていたかのようだ。
ふりかえるとやはり、店内は満席。
そう、ここは常に満席なのである。
酒飲むだけでなく100品前後のつまみメニューはライスと組み合わせたら立派なおかず。
居酒屋というのは失礼か……と思えてならないのも事実である。
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店舗情報
店名:鯉とうなぎのまるます屋
住所:北区赤羽1-17-7
営 :9:00~21:30
休 :月
備考:コの字型のカウンターが二連。テーブル席がふたつ。二階もありかなりのキャパをもつ店内。
創業は昭和25年。『孤独のグルメ』(原作:久住昌之 画:谷口ジロー 扶桑社文庫)の中の一話「北区赤羽の鰻丼」というエピソードで登場する。朝から飲めるスタイルには逸話があり、先代の大将が勤めていた会社の倒産をきっかけに「好きな酒を朝から飲める店を」との想いで開店したそうだ。この心境、呑み助なら理解できるが、健康にはどうなんだろうか。メニューの種類は100種類以上。鯉こくにまぐろ丼、うな丼など、普通に食事できるメニューももりだくさん。ビールのほかに日本酒、焼酎もある。