ゴン麹 酔いどれ散歩千鳥足 <野望と無謀>

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<   2010年 10月 ( 18 )   > この月の画像一覧

儒教の教え……

韓国の方と会うときがある。
そのとき、おや? と思うシーンを目にした。

ご年配の方と年若い方がいらっしゃったとき、
乾杯をした際に視線を外し、横に向いてお酒を飲み干した。

なんと無礼なことをしているのだろうとそのとき思ったが、
その考えは間違い。むしろこれが礼をつくした正式な飲み方だという。

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韓国でのお酒のマナーは『儒教』の精神からくるもので、
目上の人、年長者の前では乾杯のときは
目上の人よりもグラスを少し下げて合わせ、
お酌をされたら両手で受ける。
そして飲むときは相手の視線を避け、
横向きになって目立たないように飲まなければいけないそうだ。

伝統的なお酒の飲み方は、年上の人からお酒をもらう時に立ち上がり横に立ち、
年上の人に対してチョル(韓国式のお辞儀)をしてから杯を受け取る。

年上の人が「大丈夫」といえば席に戻り、ようやくお酒を飲むことができるのだ。

もちろん、年上の人が飲み始める前に飲むことは許されず、
年上の人から注がれたお酒はきちんと遠慮せず飲まなくてはいけない。

杯を渡された場合には両手できちんと受け取り、
年上の人の前でむやみにお酒を飲む事を気をつける意味を込め
上半身を後ろへ回し杯を隠しながら飲むこともある。

はぁ、なんとも大変な教えだろうと、思えるが
国が違えばマナーも異なる。
でも儒教の教えは日本にもあった考え方。

目上の方に礼をつくす。

これは昔も今も酒の場でもどこでも……
大事なことだ。

ちなみに名上の方のお酒を飲まないと無礼といわれる……なんてことはないが、
韓国ではお酒が飲めないと社会で成功しないといわれているとか。

間違っても「俺の酒は飲めないのか!」という上司のお酒とは違うので
お間違えなきように。

飲めない人がお酒の場へ出席する場合は
飲めない体質なんですということを理解していただくと同時に
最初の一杯はのめなくても口はつけるということが大事だそうだ。


付け足し情報として
自分がお酌をするときは相手のグラスが空にならずに注ぐのは大変無礼なこと。
日本のように注ぎ足しはくれぐれもしないように。



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by gon1442 | 2010-10-31 13:33 | 酒:その他 | Comments(0)

金目鯛の煮付け世界の真骨頂

甘い金目鯛の煮付け。
大きな声でそう叫んでもいい。
そんな金目鯛に出会えたのが大阪のお母さんのお店「割烹 福味」。

大阪のとあるビルの一角の暖簾をくぐると
「いやあ、お久しぶりね」と出迎えてくれる福美のお母さんは健在。

とにかくこちらの料理は見事というしかない。
以前お邪魔したときも、驚いたが、
今回、いただいたお料理はどれもすばらしい。
高級料亭のような世界のメニューが
すんなりでてくる。これが福味の世界だ。

お刺身はひとつひとつ吟味されたものを一番おいしいところをだしてくれるとともに、
食べやすいように隠し包丁がはいっている。
これは毎度ながら、脱帽。

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中トロは舌の上にのせると
まるで氷がとけるように身がとけだす。
そんな至福を感じているときにでてきたのが

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金目鯛の煮付け。
皿からはみでている金目鯛。一般的に金目は脂がのる冬が旬だが、
おおぶりすぎずこぶりすぎない、これくらいの大きさのものは
身も引き締まり、脂がのってることで、煮汁がよくしみこむそうだ。
箸でほろっと身をくずせば白肌が輝く。
卵巣は濃厚で卵ぎっしり。
タレが染みこんだその食感はもはやこの世の食べ物とは思えないくらいの
美味すぎて、時がとまる。

よく染みこんだ身は間違いなくお酒の相棒。
甘く甘く、それはそれは間違いなくこの金目鯛の旨さ。
旨さというのは甘さをいうんだということを感じる。
あまりの旨さにほっぺたがとろけそうな感覚。
ほっぺたが落ちるとはこのことか……。
甘美な世界が口のなか、いや、自分の味覚のベールを解き放つ。

ちなみに金目鯛は鯛の仲間ではない。
鯛はスズキ目、金目鯛はキンメダイ目と分類される。
奥が深い魚の世界。


「おいしいでしょう。前日から煮付けいたから、甘みたっぷりよ」
おかあさんのいうとおり、金目鯛の煮付けとはここまで上品かつあでやかで、
雅な味になるのかと驚くばかり。

料理長さんの腕。前回も訪れたとき思ったが
間違いなく一流さんだ。
カウンターのなかで会釈をしてくれる物静かな物腰。
いまだ話をしたことはない。

でも目の前にだされる一皿一皿に……
料理長さんからの会話がある。


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福島県の大七さんを相手にじっくり……。

大七を代表する名酒で、正統的なキモト造り。
熟成した豊かなコクとふくらみは燗がいいけど、今日はそのままで。

金目鯛をつつきつつ、この時期の旬、里芋は最高。

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粘り気のある食感はこれまた金目同様、とまらない。
「お腹いっぱい食べてね」
おかあさんにいわれるまま、板長さんのごちそうをつつく。
箸は動いて動いて、そろそろ……お腹いっぱいにというとき

「サクッといける?」とだしてくれたのが

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海老やレンコン、シシトウなどの天ぷら盛り。

薄くついた衣があっさりとしていてサクサクいける。
いけるが、すでにお腹は満腹御礼。

でも香ばしい香りが鼻をくすぐると満腹の胃がぐるぐる動く。
どうやら食いしん坊の胃は空き室をつくろうと必死のようだ。

ほくほく金目鯛の煮付けの甘さは
ほんに和菓子を食べている上品な味つけ。
刺身のとける感覚。
記憶にしっかりと刻み込まれた大阪、福味の味。

「またおいでね」と見送ってくれたおかあさん。
今宵も大変ごちそうさま。


当分……腹八分目という言葉は無理である。


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by gon1442 | 2010-10-28 15:22 | 日本:;肴 | Comments(2)

季節をきっちりとりこんだ日本人好みのフレンチ

江東区 門前仲町。
お江戸時代の雰囲気がまだ感じられる界隈なれど、
お恥ずかしいかぎり……いつも素通りしていたgon麹。
いつかいつかと流していた。

そんな門前仲町に誰もが一度が口にしたいと願うフレンチ屋さんがあるという。
連れていってくれ〜と食いしん坊姉さんに懇願し、ようやく実現した。

その名は「ビヴォワーヌ」。
商店街から深川方面へ歩む。
門前仲町には牡丹というなんとも優雅な土地があり、
お店はその牡丹の地にある。
店名のビヴォワーヌはフランス語で牡丹という意味らしい。

フランス国旗がゆらゆら揺れる白い壁の外観。
お江戸情緒あるなかでここだけボンジュールの風がふく。

ランチ時間にお邪魔し、コースをオーダー。
ウエルカム泡こと、シャンパンをいただき、気分はセレブリアンでうきうき。
フレンチというとどこか気取った感じがあるが、
こちらは上品で清楚でありながら、誰でもホッとできる空間があるのがありがたい。

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まずでてきたのが季節のサラダと野菜のゼリー。
野菜の上にのっているキノコのようなものはなんとお米。
改良されたお米ではなく、どちらかというと原始米に近いものなのだろう。
お米というより雑穀類、粟などの食感に似ており、香ばしさがサラダにアクセントをつけている。
野菜のゼリーはズッキーニ。
プルプルな食感でありながら、ズッキーニそのものがしっかりしており、
舌の上でエキス100%がじんわり溶けていく。
ゆるやかにしみわたる野菜の旨世界。

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素敵なコースの相棒にいただいたのが
コート・デュ・ジュラ“レ・サール”Cotes du Jura"Les Sarres"

薄い色調で酸味が強いものの、
味わいはマンゴーとか温州みかんといったフルーツの印象が強い子だ。

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国産リー・ド・ヴォーとシャンピニオンのフリカッセは
トランペット茸の味わいが新鮮かつなつかしい。
見た目はひじきにみえるけれど、噛みしめれば
ぷうんとキノコ独特の秋の香りがたつ。
なにより、このソースが絶品で
ガーリックライスかバターライスをいれて猫まんまで食べたい……気分。
残念ながら、その要求は却下される(あたり前)。

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今回の一番の収穫といえば! フレンチにも茶碗蒸しがあるのだということを知ったことか。

国産松茸と芝エビのほうれん草ソースがかかったロワイヤルはまさに洋風茶碗蒸し。
銀杏や百合根は入っていないけれど、これはこれで……見事な茶碗蒸し。
どこかクリーミーさを感じるのはさすが洋風茶碗蒸し。
香り松茸というが、香りはもちろん、軸などに茶碗蒸しの旨味が染みこんでいるので、
味もいい塩梅。具がすくないけれど、味はフル満点の一品である。


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サーブしてくれる女性も的確にしてくれるので、こちらは優雅にお料理を舌鼓。
店内はいつのまにか満席となり、外国人のお客様もちらほらいらっしゃる。
ここはパリか? とやっぱり思ってしまいそうになった。
数年前にでかけたパリ旅。またいきたい……
そんな気持ちを思い出させてくれるメニューはまだまだ続く。

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メインはお肉をチョイス。
ゴボウソースにたっぷりかけられた鴨肉のロースト(たぶん)。
歯ごたえあるものの中は柔らかい……。
ナイフとフォークで小さくカットしておちょぼ口で食べる。
食いしん坊の大食いgon麹は今日は封印。
エレガントにのんびり食事タイム〜。
食事って、時間をかけていただくもの……本来は。
その感覚を思い出させてくれる。

フレンチというのは味もさりながら、見た目も重要。
ひとつの絵画のような世界が一皿の上で鑑賞できる。
(^_-)P目の保養。
(^o^)味覚の成長。
リラックスもできる空間で、まさに食べる美術館。


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クレープの上にのった紅茶のアイスのデザートに杏やアーモンドをつけて。
デザートは別腹の定義。しっかり実行。


シャンパンで乾杯してから2時間半。
美味しい、幸せという言葉しかでてこないひとときは
「ごちそうさま」と同時に幕をおろした。

赤津シェフのお見送りを背に再び門前仲町の世界へ。
飛行機に乗らなくても、地下鉄でいける日本人好みのフランスはここにある。


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DATA)
店名:PIVOINE (ピヴォワーヌ)
住所:江東区牡丹2-2-6
電話:03-5639-1817
営 :11:30〜15:00(LO13:30) 18:00〜23:30(LO21:30)
休 :水(月1で火曜が不定休)
URL : http://www.pivoine-jp.com/index_frame.html
備考:座席数14席のため要予約。
by gon1442 | 2010-10-26 15:36 | 日本:お店 | Comments(6)

伝えるならば……

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ブログやツイッターなど、世の中の誰もが情報発信できる時代。

たくさん情報を得られることもあるが、なかにはとんでもないものも少なくない。


さて、とある食事処で、ネット誤情報に 心を痛めているご夫婦がいた。


営業時間や休日、メニュー内容などがかなり間違ったまま発信されているのだという。

常連さんが教えてくれて、気づいたときは、すでに発信された後で、問い合わせなどで困ったそうだ。

情報発信は悪いことではない。美味しい場所を見つけて、より多くの人に知ってもらいたいという気持ちがあるからだろう。

しかし、きちんとご主人や奥さんが応対してくれたことを何ひとつ書かず、誤ったことを並べるのはガセネタ記事にもほどがある。

もちろん、このブログでも間違いは多い。ありがたいことに、間違ってるよ!とご指摘を受け、急ぎ訂正をする。

間違っていたら早く直すということをしないまま、

垂れ流しというのは情報という海がますます混濁するだけ。

経費削減という理由で、雑誌も映像も昔のように丁寧にリサーチをしないところも出てきた。ひどい
ときは、他の情報をコピペしているだけもある。

ま、いいだすとキリがないが、

せっかく美味しい情報を載せるならば、正しくままを載せるべきであるし、心すべきだ。


m(_ _)mゴン麹もきをつけます。



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by gon1442 | 2010-10-25 19:23 | 本人:ひとりごと | Comments(0)

ざわつく心境

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袋小路。
逢魔が時など、薄暗い路地を歩くと

知らない道が一本増えていたり、抜けているはずの道が行き止まりになったりしている……


なあんて経験ないだろうか。

別世界の入り口だと教えられた子供時代。丑三つ時より危うい時間、逢魔が時だ。

近所のおじいちゃんやおばあちゃんに近づいたらだめ。はよ帰り! といわれてから数十年。
逢魔が時に路地を歩くと、やはりヒヤリと感じるものはある。

別世界はやっぱり恐ろしい。

だからそんな不気味さを払いのけるべく


袋小路一歩手前の暖簾の中にすぅっと入ろう。

暖かい日本酒かっくらえば、怖さも半減するに違いない。

カウンターには色白の女将さんが笑顔で出えてくれた。

やれやれ取り越し苦労だと席につく。
そのとたん、「コ―ン」とニヤリと笑う狐顔の女将がお酌した。



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by gon1442 | 2010-10-24 11:04 | 本人:ひとりごと | Comments(2)

仕切り屋女将は酔い女将♪

日本人は京都好き。
古都、千年の都という響きに酔いしれる。
雅なイメージは京料理にもある。
しっとりとした静かな空間で、癒される音楽が流れ
芸術作品のような色鮮やかな料理の数々。
あ・うんの呼吸で給仕してくれるお店のスタッフの動きは
まさに日本が誇るエンターテイナーだ。

そんな印象が強い京料理で今回お邪魔したのは
180度正反対の空間。


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ギュウギュウ詰めのカウンター席、ワイワイガヤガヤ騒ぐ声が注文をする声を消し去る……。
京都三条大橋近くにある「伏見」。
壁には「声高に話さない」「1時間でお願いします」という張り紙が張られている。
この字型のカウンター20席ほどの昔から京都にある大衆酒場だ。

こちらのお通しは慣れないと焦る。
飲み物を注文したあと、階段後ろからでてくるのが
アルミ盆にこれでもかと並んだ数々の小皿ならぬ皿メニュー。
「こんなかから選んでください」というお兄ちゃんに
「どれがおいしいですか?」とたずねたとたん
その後ろから聞こえてきたのが
「どれもおいしい」というキレのある声。伏見名物の女将さんだ。

こちらはとにかく、この女将さんでお店が流れる。
ガラガラと引き戸があいたとたん、女将さんは瞬時にお客さんに指示をとばす。
「あんたらはこっち。あんたはここ。あー。後ろの人はもうちょっとまてるかな?」
ギュウギュウになってきたらカウンターに座っているお客さんに
「もーちょっとつめてくれんかな」と指示。
そう、こちらの女将さんがとにかく「仕切る」。

これについていけない人はかなりキツイだろう。
でもそんなお客さんには「はよ帰り」と言うお母さん。うん、正論だ。

お通しを選び、あふれるほどに注いでくれたビールを飲めば、
伏見客のできあがり。

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さて……とのんびりつまみを……といきたいが、ここはそうはいかない。
料理をのんびり選ぼうとすると「何食べるの?」とカウンター内のお母さんが目の前に立つ。
オーダーを聞きにくるというよりはオーダーをいわんかい! という勢いだ。
こういうときは隣のお客さんの食べているものからまずはお願いするとともに
こちらはとにかく旬の魚介が低価格、ボリューム豊富に食べることができるので
鰹のお刺身をチョイス。
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おおぶりに切られた贅沢さ。
プリとした食感で力強い弾力性がたまらない。

とにかくメニュー数は多い。が、その回転も早い。
品切れになるとメニュー板が裏返るシステムだ。
そのメニュー板をひっくり返すのはカウンター奥に座るお客さんの役目。
関西ならではの呼び名のメニューもあるので、眺めているだけでも面白い。

「伊勢エビあるで。食べる?」と、各お客さんに聞いてくる女将さん。
伊勢エビ=時価という表記にびびってしまい、手がだせずにいたら、お隣の常連さんの前に
どんとその伊勢エビのお皿は置かれ「あんた食べ」と女将さんの仕切りがはいっていた。
ゴチなのか? とみていると、しっかり伝票につけられている。
いやー。さすが、商売人! 名物女将。。。(^_^;)

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ずいきの吉野葛の食感もなめらかで食べやすい。


お酒もぐぃぐぃいいいっとすすむ。

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(ぶれてます。すみません)

時計をみるといつのまにか1時間はすぎている。
「1時間でお願いします」という張り紙が目にはいる。
あ……そろそろいわれるかなーとびくびくしつつ、
美味しい料理はまだまだ食べたい。
お酒ももうちょっと飲みたい。

「あのーたこ天いいですか?」とおそるおそる注文する。
「こちらさーん、たこ天ひとつ」という女将さんはいつのまにか笑顔になっていた。

「同じものをください」とお酒も追加。
「こちらさーん、お酒ついかやでー(笑)」。

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肉厚のたこ天ぷらは塩でいただこうとすると……
「うちは醤油!」と女将さんの鶴の一声。衣に染みこんでいく醤油。
どなん味になるんだろうと想像しつつも、間違いなくおいしい。
天ぷらの脂っこさが醤油で少し調和された感じもある。
しかもひとつが、デカイ!
たこ天ひとつほおりこめば……口のなかは満員御礼。
旨味の大波が押し寄せてくる。


美味しい美味しいと目がなくなる。ほっぺたおちそうで、にんまりぱくぱく。
それは周りもみんな一緒。
笑顔で楽しそうな空気がカウンターを流れている。
いつのまにかその輪のなかに女将さんも加わる。
談笑しつつ、片付けに注文受付と仕切りに無駄はなし。
おそるべし、名物女将さんだ。

「どこからこられた?」と聞かれ、「東京です」というと
「よーきたね。おつかれさんや」と、まるで昔からの知り合いのように接してくれる。

「うちは開店と同時は人が多いさかい、1時間後くらいにくると入れるよ。その時間が穴場」という
入店レアな情報もこっそり教えてくれた。これはほんと、ありがたい。


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「おつけもんもおいしいでー」という女将さんのかけ声に
コの字型のカウンターは一斉挙手!
もちろん、負けずに「はいはーい」と小学生並みに挙手!

お腹満腹でもう食べられない、飲めない……状態になったのは
それから1時間後。
結局お邪魔した時間は2時間強にもなっていた。

「ごちそうさまでした」といおうと女将さんを探すが、次の忙しい時間に入ったのか
カウンター内だけにはとどまらず、厨房内でお手伝いをしている。

それでも外にでるとき厨房内から「またおいでよ」という女将さんの声が聞こえた。

これもこれで京料理。
おいしい京都の名物女将さんにまた会いたくなる。
それもお店の味なのだ。

きっと今宵も女将さんの人柄でどんどん注文はいっていることだろう。
「あんたはこっち。あんた達はそこでかまんね」という仕切り声が聞こえてきそうだ。


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DATA)
店名:伏見
住所 :京都府京都市東山区三条大橋東入ル二町目76
電話:075-751-7458
営業:17:00~22:00(L.O)
休   :日祝
by gon1442 | 2010-10-22 11:37 | 日本:お店 | Comments(0)

新しい子♪ ご対面

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「入ったよ」
このメールで飛んでいくgon麹。

『白金の露 栗黄金』。
酒友がここ1ヶ月ばかり美味しい美味しいと騒いでいる。

木場のつちやさんのランチにお邪魔し、食後のいっぱい(笑)でご対面♪
オレンジラベルの秋らしさがあった。


栗黄金というのは原料の芋の名前だそうで、
生育が難しく鹿児島でもあまり生産されていない珍しい芋だとか。
黄金千貫とその栗黄金をブレンドして作り出された秋限定の酒は酒呑みの間でも話題があった。

一時は途絶えてしまった栗黄金品種を復活させたらしく
稀少な原料らしい。
「輪切りにすると黄色い、夕焼けの色をしてるんだよ」という話に
いつかは生の芋をみてみたい……と思いながら、お湯わりでいただくことに。

ほくほくするような香りが湯気として顔全体を包みこむ。
まるで甘いふかした芋が目の前にあるような感じだ。

期待しつつまずはひとくち。
香りと同じような甘さがするりと喉に流れこむ。

うまい。おいしいと思う。
そしてまるさがある。

お湯わりだけでなく、これなら直燗してみてもおもしろいだろう


ただ……2杯、3杯と続けて飲もうという子でもない。

おいしい。うまいのは間違いない。
芋がもつ旨さも太さもある。

でも……食事をしながらゆるゆるといつまでもご一緒にという子ではない。

どちらかというと、この子自身をじっくりとゆっくりと堪能したいと思わせる、そんな魅力がある。
ある意味、芋焼酎のべっぴんさんというべきか。

しかし、「美人は三日で飽きる」という諺があるように、
ずぅうっと飲み続けてしまうと飽きるかも……という感覚がどこかあった。

たくさんある焼酎。
人それぞれ好みはそれぞれわかれ、趣向もある。

『白金の露 栗黄金』。
gon麹にとってこの子は……。
年に一度の限定酒ならば、
織り姫と彦星のように1年に1度出会える子として
その時期に旬のおつきあいしていきたいな。
ちょっと上品に秋の月でも眺めながら……虫の声をBGMに。

とりあえず、次は……直燗か水割りで新たなべっぴんぶりをみつけよう♪
まだ出会ったのは1度だけなのだから。






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DATA)
商品目:白金の露 栗黄金
蔵  :白金酒造
住所 :鹿児島県姶良郡姶良町脇元1933
URL  :http://www.shirakane.jp/
by gon1442 | 2010-10-20 21:30 | 日本:焼酎 | Comments(0)

違いを伝える役目

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とある居酒屋で「な●●」という芋焼酎をみつけた。
呑み助と自負しているgon麹。まだまだ知らないお酒いっぱいあるなと
オーダーをする。

焼酎の場合はほとんどお湯割り派。
もちろん今回もお湯割りをたのんだ。

芋の甘い香りが鼻をつっつく。
「な●●」というくらいなのだから、宮崎のお蔵さんの子だろうと思いながら
飲んでみると……香りと味がアンバランスに気づく。
あれ? おかしいと思いつつ、もう一度香りをかぎながら、飲んでみる。
やはり同じ印象にしかならない。

これはどういう子だと、お店の人にお願いをしてお酒そのものをもってきてもらう。
大きく「な●●」と書かれているラベル。
その横に……書かれていたの甲乙混和焼酎の文字と大手企業さんの名前。

さっきまでの印象の謎が解けた。
香りは乙のもので味は甲のものだったのだ。



別に甲乙混和焼酎は悪いというわけでもない。

いち酒呑みが講釈を垂れることもない。


お酒は楽しく飲むものだし、好きなように飲むのが一番だ。
甲類、乙類と分かれる焼酎もそれぞれ役割がある。だからこそ、存在している。

でもやっぱり、gon麹は甲乙混和焼酎は苦手である。

この「な●●」もロックや水割りで飲めば、おいしさも違うのだろう。
“黄金千貫”と“紅さつま”の2種類のサツマイモを使用し、香味成分を強化する同社独自の製法を採用しているそうだ。
そして“荒ろ過原料酒を使用することで、芋がもつ味わいを引き出したというコンセプトが書かれていた。

荒ろ過とはなんぞや? と調べてみると、
芋本来のコクを極力残すためにろ過を必要最低限に留める方法のことを指す。

芋本来の味わいを残すのならば、乙類だけでいいのでは……と素人ながらには思ってしまうが、
そこは造りだされる方々の意図があるのだろう。

でもなぜか納得できないのが、甲乙混和焼酎を本格焼酎と意識している人がいたということだ。
しかもお店の人も訂正しないスタイル。(これはこれでどうかと思うけど)

「これ飲みやすいんだよ。本格焼酎っておいしいね」というカップル。
楽しそうに飲んでいるのだから

そこで違う! うんちくをたれるほどのあほたれは
馬に蹴られて●んじまえである。

お酒は楽しく自由に飲むものなのだ。

でもやはり違うんだぞと思ってしまった。
本格焼酎というのは乙類の焼酎を本来示すものだったはず。
そして昔から作られてきた焼酎は乙類であり、それが本格焼酎だった。
甲乙という表示がランク付けのような感覚だったために
打破すべく作られたといわれている。

先にも書いたが、甲類も乙類もそれぞれ需要があり、役割があるから作られている。

乙類に比べて甲類は生産量も多くつくれることで、
価格の値段からも大手企業に優遇されてきた。
その価格を維持しつつ、
乙類のような風味をもたせるためには……と考えられたのは甲乙混和焼酎だ。
ある意味、研究者の知恵の賜物といえよう。
悪いことではない。これはこれでおいしいんだから(たぶん)。

でも本格焼酎でなければ焼酎じゃないという意識が、
数年前の大ブームで消費者のなかに芽生えたので、
乙類の風味がなければ売れないという考えが企業に定着してしまったという形が
最近の甲乙混和焼酎の増加傾向なのだろうと思う。

理にかなった商品ならば……

本格焼酎といわれているのにのっかっているのではなく
胸をはって甲乙混和焼酎です! というべきだろう。
ま、ラベルに書かれているので、「いっています」といわれればそのままなのだけれども……。
でも手ぬるい。

何度もいう。
お酒は好きなように飲めばいい。へりくつも蘊蓄もいらない。楽しく酔えばいい。
だから、ここに書いてあるのはへりくつだろうし、うるさいあほたれの戯言である。


でも!
本格焼酎とは違うのだということをきちんと社会に伝えるのも、
造りだしていく企業の役目のはず。
あたかも乙類と同じものですという同じように思わせる戦術は……なんともいえない。

「芋の風味が……まろやかさ」という表現。実際にまろやかなのかどうか感じるのは千差万別。
そう感じる人もいるだろう。
そう感じない人もいるだろう。

お酒なのだから、好きに感じればいい。


でもきちんと甲乙混和焼酎と本格焼酎との違いをきちんと伝えたうえで
焼酎土俵にでてくるべきではないだろうかと思えた……そんな一杯だった。


追伸:「な●●」はロックにするとおいしく飲めます。ちょっと濃いめが酔いかと。
    あくまでの個人の酒感です。商品へのクレームではありません。




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by gon1442 | 2010-10-20 20:38 | 本人:ひとりごと | Comments(4)

美人の由来……。

讃岐といえばうどん。でもいつもうどんばかりじゃ……ねぇ。
という言葉が聞こえてきたとある夜。

見つけたのが酒呑みなら耳にしたことはあるだろう……
高松の美人店、美人亭にお邪魔した。

お店があるのはとある雑居ビル。
東京ならパブビルか?! 客引きお兄ちゃんいそうやでー。
たどたどしい日本語をしゃべる(きちんとしゃべれるやろ)綺麗なお姉さんでてきそうな
そんな雑居ビルの1階を歩くと扉は開き、縄暖簾がかかっている。

そのディープさがあやしい、いや面白い……。
心して入るのと同時に何に出会えるワクワク感が頭を起こす。

店内にはいるとカウンターとお座敷にはすでに先客。って! まだ18時すぎやでー。
もうカウンターのおとうちゃん、できあがってるやんけ。

「いらっしゃい」とちゃきちゃき笑顔が素敵なお母さんが二人お出迎え。

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カウンターに座ったとたん
「なんにする? 今日あるんは、魚はな、ケースのなかのもんとお皿のもんやで」
お母さん、メニューの説明、3秒で終了。カーン!

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あぁ、あかん。よすぎるー。このぬるさ。
とりあえず、ビールをオーダーしつつ
ベラの酢漬けをいただく。

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この赤い斑点がきっしょい魚。ちっちゃいとき海でよく釣ってた。
タンパクな白身に酢の酸味が染みこんで、いいアテ♪

ケースのなかのお魚のお刺身盛りをお願いしつつ、その横にある大皿が気になる!

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立ち上がって覗きこむといい色合いの大根の煮や野菜系の色合いが。
そのなかに! これってもしかして……という一品に目がとまる。

「おかあさん、それ、もしかして、すかんぽ?」というと、
おかあさんにんまり。

「よーしっとるな。そうそうすかんぽ。すかんぽのおひたし」

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すかんぽ。イタドリというとわかる人はいるだろう。
とはいえ、もうイタドリが食べられるものだと知っている人は少ないはず。

小学生の頃はこのすかんぽ、イタドリをみつけては
ポキッと折ってかじっていた記憶がある。
サトウキビのようなもの? と想像された方。いえいえ。草です(爆)。

春先に生えてくるもので、いわゆる野草になるけれど、
食べられるのは筋がそんなにない時期のものだけ。
だから、この秋の季節に出会うのも??? 

「これ、春先にとっとったんよ。それを冷凍保存しといて、時々だっしょん。おひたしにしたり炒めたりしたらええけんね」

gon麹としてみたら、このすかんぽ、イタドリのおひたしは懐かしい味。
子供時代、食卓にでていた味だった。

「これ、よーかじって、酸っぱかったわ。でも喉乾いたときは、よーポキポキ折ってちゅーちゅーしとった」という話でお母さんと盛り上がる。

河原の土手や、雑木林のある、日当たりの良いところなどに生えていたイタドリは
みつけたもん勝ちでそれを口にすることができる。弱肉強食世界をここでgon麹は学んだ(爆)。

とくにオススメなのは赤くて、太く、まだ葉っぱが成長していないもの。
これが良く皮がはげるしやらこくて(柔らかくて)おいしい。

えー。21世紀ですが、話世界は20世紀の昭和タイムがしばし流れる……。

「他なんかおなかいれる?おなかおきた?」と聞かれるので、また目の前の魚を眺める……。

ここ、美人亭には、メニューはない。
お母さんの説明でわかるとおり、突き出しやツマミは
カウンターに置かれている大皿料理の中から選ぶスタイル。
ネタケースにある魚は、煮るなり焼くなり、自分の好みの調理してくれる。

「ほんだら、鯛のお頭を塩焼きにして!」

鯛の頭。一個しか残っていないのみて、オーダー。
それを聞いて、座敷にいた先客(たぶん観光客)が「あーこっちも」という声があがる。

「ごめんな。ひとつしかないねん」おかあさん苦笑で伝える。
残念そうなお客さん。しめしめ顔のgon麹。
そうです。みつけたもん勝ち、早いもん勝ち、弱肉強食なんです、何事も(爆)。

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「ちゃんと目のまわり食べて、頭よーならんと」とほじくってると
「そうや試験でええ点数とらんといかんな」とお母さんの言葉。
σ(∧_∧;)σ(∧_∧;)σ(∧_∧;)

お……おかあさん。もしや大学生とおもっとるんか?
d=====( ̄∇ ̄*)bイエーイd(* ̄∇ ̄)=====b
d=====( ̄∇ ̄*)bイエーイd(* ̄∇ ̄)=====b
ま、若いとみられてるんなら、えええええってことで♪

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いんげんといりこの和え物。
瀬戸内の誇る! 伊吹島のいりこ。カタクチ鰯のちっこいのがナイスな歯ごたえ。
醤油や鰹ではだせないいりこのやさしい味はこれぞ瀬戸内海の味♪と胸はれる。
(つくってるのはお母さん達)

「フライもおいしんやで。揚げたて食べたら」とだしてくれたのは

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かますの天ぷら。
刺身で食べたことはあるけれど、かますの天ぷらはどなんやろーと思いつつも
ぷっくりした天ぷらに目で納得。
サクっとした衣のなかはカマスのぷりっとした白身がいい具合。
むしゃむしゃとかぶりつく、瀬戸内魚。

う〜ん。お腹いっぱい。

「もーお腹おきたやろ」とお母さんも満足そう。
ちぃっと食べ過ぎなんだけど(^_^;)……ま、いっか。

笑顔が素敵なお母さん二人が切り盛りする美人亭。
おいしいもん食べて、みんな笑顔美人になれる店。

店名の由来は……
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一度訪れてみればよくわかる。



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DATA)
店名:美人亭
住所:香川県高松市瓦町2-2-10
電話:087-861-0275
営業:17:00~22:00
休 :日祝
備考:太田和彦氏の居酒屋紀行でも紹介されてお店。ちなみにやきとりはない(爆)
by gon1442 | 2010-10-20 10:56 | 日本:お店 | Comments(4)

秋だから……のいいわけ

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秋、ひやおろしが沢山出る時期である。

秋、酒呑みはこりゃたまらんたまらんとニンマリする。
秋はついつい、いつもより、一杯増えているのは仕方なし。
秋の夜、赤ら顔で千鳥足で梯子するのもよくある光景。
今しか飲めない味を求めて……
秋の今宵も鬼の目盗んで……

ちくっと一杯。(^_^)□





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by gon1442 | 2010-10-19 14:07 | 本人:ひとりごと | Comments(0)

酒呑み&放浪虫一匹が世界中の酒を飲むために東西南北奔走する。フリーライターという職業といいながら、その正体は……ただの呑み助&食いしん坊な一匹麹


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