ゴン麹 酔いどれ散歩千鳥足 <野望と無謀>

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一皿一皿の物語にうっとり 第一幕

田舎者が都会にでるとまず驚くのは人の数。
食いしん坊が驚くのは料理店の数である。
大都会という場所は四方八方、なにかしら食べ物屋があり
様々な香りが鼻孔を猛ダッシュしてくる。

東京はそのなかでもダントツ。
しかも旨い料理に美味し酒がこれでもかと集う、世界でもトップ3に入るだろう。

回遊魚ならぬ回遊麹の自分は
都会のおかげで、日々、美味しい店に出会える。
ありがたいことである。

さて、先日、昔から気になっている店に行けることとなった。

場所は北区赤羽。
大衆酒場のイメージが強いが、実は隠れ家な店も少なくない。

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すし処 みや古分店そのひとつ。
赤羽駅側のビルとビルの隙間に白い暖簾が揺れる店は
食いしん坊なら知らない人はいない。

メニューはコースのみ(夜)。
席についた瞬間から、みや古の亭主の世界がはじまる。

まず目の前に現れたのは、蛸の江戸煮。
江戸煮とはなんだ? と眺めていると
ほうじ茶で煮詰めたものが本来の江戸煮だと亭主が教えてくれた。
しっかりとした蛸の身に
ほうじ茶の香ばしさが染み込んでおり、ひと噛みするごとに口のなかで茶葉のまろやかさが広がる。
山椒の葉の緑と小豆色の蛸の色映えもよく
この一皿を眺めているだけで、まず頭のなかの食いしん坊レーダーが興奮しはじめた。

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二皿目は鯖を松前(昆布)で包み押し寿司にした松前寿司。
酢飯のほどよい酸味が、湿度でぐったりした体をしゃっきりさせてくれ
脂ののった鯖をサクっとした昆布と一緒に頬張れば
口の中はまさに爽快な海となる。
白ごまの香ばしさもアクセントにいい。


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黒い漆に盛られた八寸は
肉厚のアワビと上品な胡瓜。そして塩抜きしている柔らかい梅干し。

ここは酒がないと、物足らない。

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ドリンクは日本酒から焼酎、ワインにスパークリングと多種揃う。
そのなかで亭主が飲み口よく、さっぱりとしつつも味わい深いものとして選んでくれたのは

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福島の喜多の華酒造場さんの“特別純米 金澤屋”。
軟水で仕込まれ、純米の持つ味わいに爽やかな辛さで飲み口が軽やかに感じるので、
食事中でも気にせずスイスイと飲める子だ。

つい1合半ばかり飲んでしまったのは……ここだけの話しにしよう。

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途中、「どうぞ、そのまま」と手渡しでくれたのが
余市の紫雲丹の手巻き鮨。
有明の採れたて天然海苔の上品な食感に紫雲丹の艶かしい旨味をゆっくりと浸透してくる。
口のなかですぐに飲み込まず、海苔を上歯と舌で何度も吸ってしまった。
(お行儀悪いので真似しないように)

カウンター8席。テーブル席5席。13席は7時をすぎると満席のみや古。

玄関で靴を脱ぐので、店に来ているというよりは
親戚の家に遊びにきているように、寛げるのは日本人だからだろうか。

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料理は割烹とお寿司。
季節の食材へのこだわりも深く、コース内容も毎週少しずつ変えているそうだ。

碧色をした冬瓜の上にのっているのはごまフグの白子。
白子は少々苦手なのだが、この白子はさっぱりとしており、みずみずしい冬瓜と合わせても
白子の味が薄まることもない。

出てくる料理のペースも客の食べるスピードやその場の雰囲気を計算しつつ、
絶妙なタイミングで出されるので、
ゆっくりと一皿一皿
心から楽しむことができる。

時間も食すというべきだろうか。
愛でて食して味わって
過ごす時間もひとつの調味量……

噂どおりの世界に
食いしん坊の感嘆なるため息はどんどん溢れだす。

<続>

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DATA)
店名:すし処 みや古分店
住所:北区赤羽西1-4-16
営業:17:00~23:00
休   :不定休
URL :http://www.sushi-miyako.jp
備考:夜はコース(15000円)のみ。昼は予約のみ。(水〜日)
by gon1442 | 2014-06-26 12:04 | 日本:お店 | Comments(0)

酒呑み&放浪虫一匹が世界中の酒を飲むために東西南北奔走する。フリーライターという職業といいながら、その正体は……ただの呑み助&食いしん坊な一匹麹


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