ゴン麹 酔いどれ散歩千鳥足 <野望と無謀>

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七色に導かれて……味、雰囲気、酒、人、時、会話、心……

酔いお店は酔い人が集う。
そしてクチコミでお店の名前がさらに酔い人の耳に伝わって……
そのサイクルがどこまでもつづいていく。

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東京都北千住。
JRを筆頭に地下鉄や東武線などが集結してくる巨大ターミナルステーションの地はビルがいくつもニョキニョキと生え、その隙間を様々なジャンルの飲食店がトウモロコシの粒のようにぎっしりと詰まっている。

駅から徒歩5分(迷わなければ)。
繁華街の中心部から少し離れた商店街の二階に
座席数わずか10席というこじんまりとしたお店『日本酒宿 七色』はある。
必ず酒好きのクチコミにあがる旨店のひとつだ。

いつか行きたいと思っていた場所だけに、知人からお誘いがあったときの嬉しさは半端がない。
重工な木製の扉はまるで蔵の土蔵の扉のようなイメージ。
店内に入るとまず目に飛び込んでくるのは空中に浮かぶ日本酒の瓶である。
浮かぶといってもミスターマリックのハンドパワーで浮いているのではない。
カウンターの上に設えられた天吊り特注冷蔵ケースである。

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こちらの看板女将、葛谷幸子さんはとにかくお酒に詳しい。
詳しいのも当たり前。とにかく1本1本のお酒を納得いくまで吟味し、そしてお料理に合わせて提供してくれる絶大な味覚、舌をもっている。

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おとおしでいただいた3点盛り。
暑さでへばっている体にまずありがたいのが白コンニャクのお刺身。
山葵がピリっとするが、暑さでダレた体にはそれさえ心地いい。

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まずは山形、鶴岡にある竹の露酒造の『白露垂珠』のドラゴンとミラクルで乾杯。

濁りのドラゴンは春先から期間限定で発売されている竹の露の人気商品。
「うちの蔵にももうないよ」という竹の露のこづえさんの言葉どおり、
今市場にでている子だけで今年のどらごんは終了である。

桜が咲き乱れたときはまだ苦みのある子だなあと感じていた「どらごん」。
今はその苦みさえ綺麗にとけ込んで滑らかな濁り酒と変化していた。
どらごん変化!ここにあり!
暑い夏の今、この滑らかな「どらごん」は体のなかを悠々とうごめいてくれる。
その感覚がなんとも心地いい。

ミラクルはいうものがな、まさにミラクルの味。
gon麹のなかでも時々顔をだす子だ。

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メニューをみていて、やはり気になるのがポテサラ教(狂)の性。
細かくジャガイモを崩しているのかと思いきや、形が不揃いに残っているのが
食感としてダイナミック。
どこか出汁風味の味薄く感じるくらいで、そんなに味つけが濃いわけでもない。
こういうポテサラは大好きである。
しかも素材の味そのものが味わえるので、お酒と喧嘩をすることがない。

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七色の圧巻なのは「雁木」の銘柄の多さである。
「雁木」は山口県の八百新酒造さんの子で、
こちらと蔵元との信頼関係が強く、これでもかというくらい、度数違いやうすにごり、山口県の酒米、「西都の雫」で醸した子とカウンターに集う。
見事なラインナップにただただ、口がぽか〜んと空く。

そういえば、店の入り口には大きく「雁木」の文字がはためいていた。
七色が東京で一番、「雁木」が飲める店であるというように威風堂々と誇らしく。

山口のお酒はとにかく面白い子が多い。
注目すべき旨し酒の地域だ。

右から少しずついただくが、いかんせん、呑み助。
中頃までいくころにはもはや、効くというよりは酔い虎に変身酎。(くわばらくわばら)

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「これは熱いうちに」とでてきたのは大きいつくねである。
こちらは裏メニューというのか、前もって予約しておかないとでてこない。
つくねの他に鶏の串類はすべて要予約。
今回は声をかけてくださった酒知人が「こいつは食べておくべきだ」と予約してくれていたものだ。

とにかくつくねのひとつひとつがでかい。
大人の親指と人差し指をくっつけて円をつくった大きさくらいである。
鶏の肉汁がギュっとつまって、箸をいれるとあふれてくる。

主人はもと、「鳥もん」というお店を経営されていた方で、
「鳥もん」は焼き鳥ファンなら知らぬものはいないという名店だったそうだ。
そこをたたんで、北千住で七色をオープンさせたという話に、「鳥もん」を訪れたことのないgon麹はちと残念。あぁ、そんなおいしい焼き鳥屋。行きたかった!!!!
くぅう。その分、こちらに通い、焼き鳥を予約するぞ!と固く誓ってムシャムシャムシャ。

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美味しいのは串だけではない!
お刺身はネタの種類も鮮度も間違いない!

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お刺身盛り合わせは数人で出かけても一人一人に分けてくれるサービスのよさ。
しかもちょこっと盛りに見えるが、ところがどっこい!
かなりのボリュームである。

長崎  いけためじまぐろ
三宅  くろむつ
勝浦  さざえ(さん)
福岡  だるまイカ
    ナガスクジラ
五島  地タコ
愛媛  地鯵
富津  真鯒
北海道 新秋刀魚
三重  穴子

と、刺身の皿上だけで日本の海の味を一周堪能できるのも一興だ。
ヽ(*´喜`*)ノ☆ヽ(*´喜`*)ノヽ(*´喜`*)ノ☆ヽ(*´喜`*)ノヽ(*´喜`*)ノ☆ヽ(*´喜`*)ノ

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刺身をつつきつつ、花泉酒造さんの「花泉・ 裏ロ万」を燗で。
スペック非公開という先入観なしで楽しんでね♪という蔵の気持ちは
見事に酒呑みの心を楽しませてくれる。
甘く濃厚な香りに奥行きのある酒の世界。
コクもしっかりしている。燗にすればするほど、このコクが化けそうだ。

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そしてもうひとつ注文したのが飯沼本家さんの「一喜」。
最近、周りの友人知人が「一喜」飲みたいというタイミングによく出会う。
今回もそうだった。
これからご縁深まりそうな予感大とひそかにニヤつくgon麹。
こちらのお酒は飲むたびに驚かせる味の世界があり、しかもそれが万華鏡のように
華やかな感覚をもたらしてくれる。
伸びのあるときがあれば、飲んだあとの余韻がいつまでもどっしりと口のなかに残るとき。
今回は軽やかなリズムで喉の奥から鼻のほうへスキップする旨し子がいっぱいいた。
これはまた、会いたい、飲んでみたい「一喜」である。

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もちろんお料理はどれも間違いはない。
メニューはどれも地元の市場から仕入れる季節の食材を用いて看板女将と主でつくる。
そのため日本酒を味わい楽しむことを意識したメニューが多い。
〆のご飯も日替わりであるが、一番人気な王道がTKGである。

出汁に浮かぶ卵。これをひたすら箸でかきまぜる。

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そして湯気のたつ白いごはーんにしっかりかけて


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日本人の心の故郷、玉子かけご飯、TKGはもはや言葉はない。
ひたすらズルズルズルと一心不乱でかきこむのみ。

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「いつでもお越しください」と笑顔が素敵な女将さんと主人。
こんなに酒滴な空間が北千住の駅ステーション近くにあるとは。
灯台下暗しだ。

まだまだこちらに置かれている日本酒は多い。
常時40~50種類で、女将さん好みの銘柄はもちろん、時期おすすめの銘柄も揃う。
またその他のアルコールメニューでビールも呑み逃すべからず。
なかなかユニークかつ面白い子があり、時期によって変わる。

日本家屋の一昔前のモダンなイメージの空間。
お一人様でもカップルでも仲よきグループできても皆、大満足できるだろう。
一見さんでもついつい長居してしまうのもうなづける。
料理よし、酒より、雰囲気よし。そして女将さん&主人の明るい笑顔に
誰もが心ひかれる。
それは店名の七色の光りに導かれるように夕方になると足がついつい……

下駄をひっかけて夕暮れの外にでたら……
足がひとりでに北千住のほうへ向かってしまいそうである。

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DATA)
店名日本酒宿 七色
住所足立区千住1-27-1 沢田ビル202
電話03-3888-0776
営業19:00~翌1:00
休 日祝
by gon1442 | 2012-07-21 17:34 | 日本:お店 | Comments(4)
Commented by umi_0768 at 2012-07-21 17:58
>こちらの看板女将、葛谷幸子さんはとにかくお酒に詳しい。
これ、最高ですね〜
そしてその雰囲気が出てますです、はい。
gonちゃんは色々しっててすごいなー
by海まっちゃん
Commented by senenghd at 2012-07-21 21:59
ポテトサラダとお酒がケンカしないってものすご意外やったー。
なぁなぁ、お酒とどうしても合わんモンってある?
Commented by gon1442 at 2012-07-24 10:39
>海まっちゃん こちらのお店は静かにしっぽり、しかも楽しくいただける素敵な場所です。お料理も美味しいですので、まっちゃん!いきましょう。
Commented by gon1442 at 2012-07-24 10:40
>Bちゃん 喧嘩せんで。王道コンビや。
お酒とどうしても合わんもんか。
お酒のタイプにもよるで。

酒呑み&放浪虫一匹が世界中の酒を飲むために東西南北奔走する。フリーライターという職業といいながら、その正体は……ただの呑み助&食いしん坊な一匹麹


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