釣った魚には餌を与えよ!
撒き餌して数分。いろいろな魚が集まってくる。
釣り人はその魚を釣りあげていく。
今日もネットのSNSには各飲食店の美味しそうな料理を綴った撒き餌が……
もとい、情報があがってくる。
いつも指を咥えて、スルーするのだが、時々ピンポイントなのにぶちあたる。
今回もそうだった。
雲丹と山葵のカペッリーニ。冷製パスタ。
雲丹大好きのgon麹。この文字はスルーできない。
目指すは東高円寺、日本酒好きが集う、天☆。
ちょうど開店時刻に合うように出かけるところが! 食いしん坊の性。
シャッター半分しまっていても、覗き込んで、一番のり!( ̄^ ̄)エッヘン
暑いので、かけつけ一杯。
本日のおとおしはバイ貝の煮付け。
「3キロも仕入れちゃったと」という早坂さん。
親指ほどの貝がお椀にゴロゴロ。太っ腹〜♪
巻貝のときは俄然燃える!gon麹。
爪楊枝を右手に奥の内蔵目がけてグサリと突き刺す。
「眉間にしわよってるよ」といわれようとも「口があいとる」といわれようとも
爪楊枝をくりくりくりと貝をほじくる。
ツルンと貝の身がちぎれずにとりだせたときの達成感は
コラムをひとつあげたときの気持ちに似ている。(どんなんや!(~-~;)ヾ(-_-;) オイオイ... )
昼間、某酒屋さんで「かわいいなあ、この子」というお酒があった。
『竹雀』美山錦を一杯。
ピンクの雀が羽ばたくラベルに思わずにっこり。
岐阜県、大塚酒造さんの子である。
かわいいラベルのイメージから華やかな子だろうと想像していたが、
鼻をくすぐる香りは微かな芳しいもの。
さらっと口のなかに旨味が広がったかと思うとその旨味が蓮の葉の上に集まる水滴のように
それぞれが集まり、まんまるとした塊となる。
そのまんまるが口のなかでじゅわんとさらに細かい粒になり、滑らかかつ力強く
体のなかを駆け出す。
ほのかに甘さを感じつつも強く感じるのは酒のもつ旨さ。
蔵のタンクのなかでじっくり発酵した記憶の旨さだ。
ぬる燗でも美味しそうだなああと思っていたら、あっという間に
盃は空っぽ。あいや、味わいすぎたのか。
で、本日の撒き餌でつかまった雲丹と山葵のカペッリーニ。
雲丹が素麺のような麺にからみついている。
ネギも一緒にぴったりんこ。
ズルズルズルっとすすれば(お行儀わる〜)これでもか!と雲丹の甘さが口の中で花開く。
大ぶりの牡丹のように華やかにあでやかに。
その甘さのなかに苦く感じる香り。
うん?これはなんだ?と再びすする。
やはり清涼感ある苦みが鼻をくぐりぬけていく。
なんだなんだ?と首をかしげていると
「山葵入りだからね(苦笑)。雲丹と山葵のカペッリーニだよ」と早坂さん。
( ̄▽ ̄;)( ̄▽ ̄;)( ̄▽ ̄;)あ、そやった。
確かに雲丹と山葵のカペッリーニだった。
では改めて、ズルズルズル。
雲丹の甘さに山葵の清涼感が麺をはさんでサンドイッチ。
余韻に残る山葵のほろ苦さがあることで、最後の1本をすするまで飽きることはない。
これは夏の暑さにへばっているときにぴったり!の一品。
撒き餌に食いついて正解であるv(ー_ー)V
食いしん坊のエンジンがフル回転した今!
オーダーするは シャモロックの「つくね」♪
「今日は鶏が少ないから」という早坂さんの言葉に反応したカウンター常連組。
何がある?何がある?と聞いているのを横で盗み聞きして、同じく便乗!
「つくねほしぃいいい!」と哀願し、見事にゲット。
こういうのは早いもん勝ちさ♪ε≡ヽ(*゚∀゚)ノ ε≡ヽ(*゚∀゚)ノ
ハンバーグサイズのつくねは食べ応え十分。
炭火でじっくりと焼きあげるためホクホクッとした柔らかさで
シャモロックの肉汁がギュギュっとつまっている。
こりゃ、たまらーん。
ということで福島の辰泉酒造さんの京の華をチョイス。
おぉ、これは天☆6周年のお祝いの1本。
お祝いのおすそわけはありがたし。(=^_^=)
若干小腹がすいている!ので目についたのが長芋焼き。
注文してでてきたのはおぉっと!大きい、長芋サイズ。
厚みは1センチはあるんじゃなかろうか。
シャクシャクっという軽快な音が響く。
ヘルシーであり、しかも焼きの香ばしさが長芋の中までしゅんでいる。
「長芋の皮、チップにしたよ」と早坂さんのアイデアで目の前にでてきたのは
長芋の皮チップ。ひげの後もついている皮がパリッとあがっている。
おせんべいのように見えるが、食べると
w( ▼o▼ )w オオォォ!!w( ▼o▼ )w オオォォ!!w( ▼o▼ )w オオォォ!!w( ▼o▼ )w オオォォ!!w( ▼o▼ )w オオォォ!!
きたあああ!これはこれは!
やめられない、とまらない!○○○○○せん! に匹敵するくらいのうまさ。
これはもはや、スナック。揚げているのに軽いのは長芋の皮だから?
何枚でもいけてしまう。塩が効いているので酒もすすむ。
ということで群馬県、前橋の柳澤酒造さんの『かつらがわ 本醸造 お燗のお酒』。
もち米をつかった子で、温かみのある優しい甘味は燗に最高。
柳澤さんのお蔵ではもち米伝承仕込みというのがあり、
二代目竹次郎翁と清長翁の時代から今日まで大事に大事に引き継がれている。
「仕上げは、やっぱりモチでなきゃ駄目だ。 粳じゃ、割水をしてからのコウチュウが淋しい」と清長翁が よく言っておりました。@柳澤酒造さんHPより借用 http://www.katsuragawa-sake.co.jp/
もち米の仕込みということは興味があった。しかも燗でまずその世界を堪能できたgon麹。
ふわんとした幅のある味はまるで博多帯のような幅の味がいつまでもつづく粘り強さが
燗の温度のなかでゆらゆらとはためいている感じに、幸福度上昇酎。
撒き餌に引き寄せられ、釣られて正解である。
恐るべし撒き餌効果。
そしてなにより撒き餌で釣られた魚にさらに餌を与える!この魅力。
胃袋&食いしん坊本能直撃するお料理と酒に乾杯。
釣った魚には餌を与えない、世の中の皆様。
「釣った魚には餌を与えよ」が正しいですぞ。
感━━((┏| ̄^ ̄* |┛))━━激!!!!
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撮影強力:天☆