ゴン麹 酔いどれ散歩千鳥足 <野望と無謀>

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心もお財布も優しかったおでん種の老舗店 (閉店)

東京北区。十条駅から徒歩3分内。
十条仲通り商店街の入り口角にあるのがおでんのかねまさ蒲鉾店である。

創業75年という老舗中の老舗で、北区では唯一のこっているおでん種の専門店だ。

心もお財布も優しかったおでん種の老舗店  (閉店)_c0059278_6215624.jpg


このかねまさ、本日をもって閉店するという。
このセンセーショナルな情報に、驚き、びっくりし、残念がる人の声は多い。
とにかく、こちらのおでんは北区の名物だった。

常に30種類以上の種類があり、おでんとして楽しむだけでなく、
あぶってあっためてかじりついてもおいしいし、そのままぱくついてもうまい。
春夏秋冬、四季を通じてのおでん種の豊富さに地元客はもちろん、
観光客の胃袋も満たしてきた。

心もお財布も優しかったおでん種の老舗店  (閉店)_c0059278_6214961.jpg

おでんの持ち帰りも可能だ。
おでん箱をのぞきこんで、自分の好きなネタを注文する。
多く注文しても500円でおつりがくるほど格安で、1000円でまとめられたお得パックは
4人家族でも食べきれないほどの量と種類がはいっていた。
主食としていただくこともあれば、日本酒のアテになることもあった。


寒いときは身体をあっためてくれるアイテムにもなり、湯気のたつおでん箱の周りには人だかり。
暑いときもついつい、あのおでんのいい香りに引き寄せられる人がいっぱい。
常に人が集う場所である。
そんなお店が本日かぎり。
なんとも寂しいものである。
このかねまさが閉店すると同時に北区からおでん種屋は消滅する。
かつてどの商店街にも必ずあったおでん種屋。
いつのまにかその姿はひとつひとつ消えていった。

湯気のなか、汗をかきかき、注文の品をとりだしてくれていたおばちゃん、
お店の奥で朝から夕方までおでん種を作り続けてくれたお父さん。
「おいしいおでんをありがとう」

まだいったことのない人、ぜひ小銭にぎりしめて
おでん種屋、かねまさ蒲鉾店へ。本日まで営業中。


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DATA)
店名:かねまさ蒲鉾店 (2012年6月30日閉店)
by gon1442 | 2012-06-30 06:45 | 日本:;肴

酒呑み&放浪虫一匹がおいしいの酒を飲むために東西南北奔走。フリーランスのライターでありその正体は……ただの呑み助&食いしん坊な一匹麹。焼酎ストーリーテーラーになるべく今年は学びの年。島々にも出現いたします♪


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