ゴン麹 酔いどれ散歩千鳥足 <野望と無謀>

gon1442.exblog.jp ブログトップ | ログイン

美麗なる酒感! 立春朝搾り飲み比べ

節分のあと、やってくる春の訪れの暦、2月4日の立春。
今回はその暦どおり3日までの極寒は弱まり、気温がほんのり温く感じた。
朝から聞こえてくるのは各地の蔵での『朝搾り』のニュース。
どの蔵も朝早くから駆けつけたファンや地元の人、
蔵とお取引のある酒販店さんが元気に笑顔で作業をお手伝いしている様子を
羨ましいと眠気眼ながら眺めていた。

c0059278_14435243.jpg


立春から3日後。
千駄木のイタリアンのRistorante tono;4122さんで出会えたのが
今年の立春朝搾りに参加している全国の蔵元さん38蔵のなかの5蔵の『立春朝搾り』。
栃木の開華、愛知の蓬莱泉、三重の若戎、広島の賀茂泉、山口の五橋である。

立春朝搾りということで通常、各蔵から出荷される通常の子と比較すると
フレッシュ感は強い。
そのフレッシュ感の中や後に隠れている味世界はどうなんだろうか。
愉しみである。


c0059278_23464431.jpg


栃木の開華は新鮮さを感じるなかにしっかりと芯のある柱がありながら和む風味。
口に含むと洋梨のような爽やかな甘さが漂う、まるで10代の乙女のようである。
それでありながら常温、口のなかで温度をもつと洋梨から柿のような熟してくる甘さが少し現れる。
味が濃くなるように変化、まるで少女が大人への脱皮の段階という感じだ。
その間も木々や草木の間を吹き抜ける風のようなすがすがしさが続いている。
ちょうど、女優さんでイメージすれば武井咲さんである。(ゴン麹イメージ)

c0059278_234763.jpg


愛知の蓬莱泉はなかなか面白い子だった。
飲む前から鼻奧をノックする香りの華やかさ。まるで陽光が燦々と差し込む雰囲気がある。それでありながら、少し温度が変わるとガラリと変わる。これ、蓬莱泉?という風に豹変する。五蔵のなかで食べ合わせでコロコロ顔を変わるのもこの子だ。相性のいいものに出会うとまるでスターのように香りはまるで芙蓉のように花開き、味は滑らかに旨味がのびる。搾りたての新鮮さをウリにするというより、汲み上げられたときからの成長、相性の見極めができている賢さがある。そのため、善し悪しが大波小波のように感じる。まるで小悪魔風のツウデレタイプ。
女優さんのイメージとなると、ゴシップも自分の味にしてしまう、沢尻えりかさんだろう(ゴン麹イメージ)

c0059278_23473038.jpg


三重の若戎はこれまたステキな性格である。
青りんごのような香りをもちながら、かすかに度数が他の蔵より高い?と感じさせるような
苦みのヒレを感じる独特の風味。
それでいながらそれがまた癖となり
温度が常温に戻るほどにスマートにかつ芯もきちんともち、
しとやかさがある古風な大和撫子。
女優さんでいえば、木村多江さんが頭に浮かぶ(ゴン麹イメージ)
主役というような華がすぐに見える!というものではない。
しかし華やかすぎないのに美しすぎる品があり、色気あり
そしてどこかクールでありながら、情深い。
いつまでもつれそいたいというタイプである。

c0059278_23474717.jpg


広島の賀茂泉は広島らしい子だった。
蓬莱泉ほど香りがたつ感じはないが、間違いなく華やかな……完熟する前のマンゴーのような艶やかさがある。常温になってもその香りは続き、その香りに深さがくわわり、
米の甘みがまるで十二単のような裾模様のように楽しめる。
京のきらびやかさとは違う、鄙の艶やかさ。光源氏が須磨の明石の姫に恋してしまう、そんな魅力だ。他とならって女優さんに例えてみると、檀 れいさんとなる(ゴン麹イメージ)

c0059278_2348395.jpg


山口の五橋はすぐに女優さんの顔が浮かんだ。
名女優、永作博美さんだ。
彼女は今では日本でどんな役でもこなせる数少ない名女優である。
若い頃から演技力には定評があり、数多くのドラマにでてきた。
色々なドラマをみてきたが、昔は好きになれない女優さんだった(笑)。
なんなんだ?こいつは!と思うことも多かった。
しかし一年一年、みていると、いつも彼女の作品に引きこまれている自分があった。
そして今は大好きな女優さんのひとりである。
五橋はそんなイメージだった。
五蔵のなかでまず一番初めはイメージがなく、
香りもそれほどたたない。味わいもどういう風に主張してくるの?というように
なかなかこんな感じというのが思い浮かばなかった。だから少しイライラし、悩んだ。
感覚で感じようとすればするほど、わからない子だった。
まるで若き永作さんのような感じである。
それが時間がたち、食事&お話をしていて、ふと目の前のグラスをみたとき、
一番減っているのが五橋だった。
無意識に手が伸び、飲んでいたということになる。
それに気づいたとき、「やられた!」と思った。
改めて、再度頭を真っ白にして五橋を飲んでみると初めにはきづかなかった綿毛のような柔らかさのなかにチューリップの花弁のような味の輪郭、
旨味も飲んでいる者の体温に合わせるように変化する。
万華鏡がキラキラと形を変えていくように……。


五蔵のどの子もそれぞれステキな子である。

「一番のおまけ〜」とtonoさんがだしてくれたのが

c0059278_23482475.jpg


開華の立春朝搾りの平成23年版。
一年前の立春朝搾り。
今年の子とはもちろん違う風味になっている。
新鮮さというよりも旨味が和三盆のような和む米の甘さが全体にある。
瀬戸内に春たちこめる、春霞のような旨味の世界。
味も自分自分と主張することはないけれど、
味のベールがふんわりふわりと波のようにいつまでも打ち寄せる。
大人の女性という感じもある。それでありながら、お日様大好きの向日葵のイメージも。
香りも李のまんまる感がころんと口のなかで流れていく。
女優でいえば、竹内結子さんかな。(ゴン麹イメージ)

c0059278_23505538.jpg


他の33蔵の子達はいったいどんな子だったのだろうと想像しつつ
立春朝搾りで愉しんだひととき。
艶やかな子達を目の前にして、呑み助ゴン麹もたじたじだったのは間違いない。

来年の立春朝搾りも愉しみである。(鬼が笑うか……)

今年の立春朝搾り参加蔵元は日本名門酒会サイトで見ることができる。
(http://www.meimonshu.jp/modules/xfsection/article.php?articleid=2100)



↑いつも読んでいただきありがとうございます。ぽちっとよろしくお願いします

にほんブログ村 酒ブログ 酔っ払いへ  にほんブログ村 酒ブログへ
↑新しく登録中です。こちらもぽちっとよろしくお願いします。by gon麹


撮影協力:Ristorante tono;4122
by gon1442 | 2012-02-08 23:59 | 日本:日本酒 | Comments(2)
Commented by drinking-7 at 2012-02-10 15:44
立春朝絞り・・・一昨日阿佐ヶ谷のお店で頂きました♪
頂いたのは・・・澤乃井さんです!!
その時は・・・こんなに多くの蔵で行っていると知りませんでした。
5種も味わわれるとは何とも羨ましい~(*/∇\*)
Commented by gon1442 at 2012-02-11 10:14
> drinking-7 さん
澤乃井さんですか!
近くの酒屋さんは売り切れ御免だったので、今回は無理でした。
来年は飲んでみたいなーと思います。
5種類をいただくと本当、ひと蔵ひと蔵、味があり、面白かったです。

酒呑み&放浪虫一匹が世界中の酒を飲むために東西南北奔走する。フリーライターという職業といいながら、その正体は……ただの呑み助&食いしん坊な一匹麹


by gonpanda
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite