花は桜 魚は鯛 〜谷崎潤一郎〜
ぴゅーびゅーぴゅーぴゅーと大きな音をたてて走りまわる春風。
咲いたばかりの花びらを散らさまいとふんばる桜の木々がいじらしい。
世の中節電にて、夜桜のライトアップはなく
月明かりやお日様の残り光で夜にうっすらとうかぶ白桜。
うすピンクの花びらは夜空に白くざわめき、幻想的な空間が広がる
花は桜、魚は鯛。
文豪、谷崎潤一郎が好んだものだという(食彩の王国より)。
卯月、4月は一年のなかでもっとも艶やかな色合いとなるときだ。
薄ピンクの花びらや濃い桃の色あいの花びらが重なり、
幾重にもやさしく、華やかにしてくれる。
地上の艶やかさが桜ならば
海の華やかさはやはり鯛。
赤ピンクのめでたい鯛は産卵前の今が旬。
鯛が嫌いな日本人はいないだろうと谷崎潤一郎がいうように
嫌いだという人はまだ出会ったことがない。
大人も子供もみな、でっかい鯛が目の前にでてきたら、ごくりと唾をのみこむ。
桜のピンク、鯛の赤ピンクの春色は心をウキウキさせてくれ
笑顔を運んでくれる。
@佐竹の甘鯛の桜蒸し
旬のものには力がある。
目で耳で口で鼻で・・・
それを感じ、元気ももらう。
桜の葉っぱでくるんだ鯛の道明寺の中には尾長地鶏挽肉がはいったもの。
鶏肉のじゅうしぃさととろりとしたあんがうまく絡んで
口のなかで崩れては溶けていく。
出汁のきいた甘さ。頬が落ちそなくらいにんまり。
旬の味。旬の色。
食べてうまし、愛でてよし。
にんまり笑顔になる。
花は桜、魚は鯛。谷崎潤一郎のいうとおり。
そこにゴン麹としては・・・
花は桜、魚は鯛、片手にビール、二杯目はお酒と付け足したい。m(_ _)m
まだまだ強い風音。桜の枝がバイバチと音をたててぶつかる。
まだ散ってなるものかとふんばる姿がいじらしい。
今日明日が満開見所。
そして次は桜吹雪のタイミング。
これはまたこれで乙である。
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