とまらんよー。酒が……。小倉no家庭料理
それは旨いアテ。
これは最高! というのがいくつかあるが、今日のもそう。
鰯の糠味噌炊き。
九州、福岡の小倉の郷土料理。
四谷三丁目の荒木町にある焼酎処『羅無櫓』のお父さんの故郷の味だ。
「こいつはすすむんだよ」と以前、教えていただきそれからぞっこん。
糠味噌と鰯のはらわたが……混合とした味は
一舐めで、もう心はドキュン。
あまったるさのある味噌と鰯のもつ独特の旨味がいい具合に手を結び
食欲太鼓を鳴らし続ける。
柔らかい身は箸ですぐにほぐれる。
一欠片を舌の上にのせると
味噌樽のなかではねる鰯を感じる。
鰯のはらわたの苦みも味噌が見事に消し去り
なくてはならない味のひとつに大変身。
やるねええ!グッドジョブ!
鰯の糠味噌炊き。
江戸から続く北九州の郷土料理は糠みそを煮付けのだし汁として
新鮮な鰯を炊いた料理らしく、
小倉界隈ではそれぞれ家庭料理としての味つけがあるとか。
小倉駅前にある旦過市場の複数のお店でも常時売っているそうで、
こんなに旨いものが手にはいるなら、小倉に通う通う!!!
骨まで柔らかく煮込んであるため、カルシウム摂取もできるので、
骨粗鬆症防止にもOK。
しかも味が濃いので、他の肴をオーダーする量が減る。
おぉ! ダイエット♪に最高。
と、喜ぶのはここまで。
1匹で5杯は飲める豪腕さ。食べなくても酒でカロリーオーバーは間違いなし。
(;>_<;) (;>_<;) (;>_<;)
骨も全て食べて残るはこの凝縮されたタレ。
これをそのまま下げるなんて……といじきたなく……箸ですくう。
こういうとき、「ほいよ」とお父さんが出してくれるのが
白米のおにぎり。
こいつをタレの残ったお皿の上でカーリングさせたら
まったりとしたタレがすいこまれるようにおにぎりの中へ……。
鰯の糠味噌おにぎり完成。
Ψ(○ `∇´ ○)ΨイヒヒヒΨ(○ `∇´ ○)ΨイヒヒヒΨ(○ `∇´ ○)ΨイヒヒヒΨ(○ `∇´ ○)Ψイヒヒヒ
鰯の糠味噌炊きの第二ラウンドの開始である。
ぐじゃぐじゃにくずして、ねこまんま風に食べるのが一番の贅沢。
見た目がひどいので(笑)、左右隣、お父さんから「汚い!」と一喝。
お行儀よく、おちょぼ口でいただくか……。
そんな鰯の糠味噌炊きと一緒にいただいたのは
大石酒造さんの『蔵 純粋』。
度数40度以上という代物。
蒸留後、検定した原酒をそのまま瓶詰めする子のため
詰め日・タンクにより度数が異なる。
そのため、直接ラベルには手書きで度数が書かれている。
度数も凄いが、無濾過。
いわば、焼酎の真髄の味世界ともいべきか……。
羅無櫓でもかなり熟成させているということだけど、
薄めに作っていただき、一口。
凝縮された芋の旨みが温かい酒のなかに
黒麹独特の香ばしさ。
度数が高いからこそ、感じる独特の甘み。
大石さんの子らしい、パンチとキレ。
う〜ん、うまーーーーーーーーーい。
今宵の鰯の糠味噌炊きの伴侶として申し分なし!
鰯の糠味噌炊きおにぎりをほおばり、蔵 純粋をカパッと呑めば
あらぁあ不思議。
北九州と南九州のうまいもんが手をとりあって九州味ワールドできあがり。
酒呑み1匹。きっちりとはがいじめされてもた。
ちなみに鰯の糠味噌炊き。羅無櫓ではあるときとないときが。
あるとわかれば即注文である。
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撮影協力 :羅無櫓