米の性質を知って醸す味……魅了される酒友いっぱい
周りには美和桜ファンが本当に多い。
美和桜は広島県三次市にあるお蔵さん。
出会ったのは昨年の“酒は未来を救う 第1回”だった。
どこか無口の燻し銀の雰囲気を醸すブースのお蔵の人に
gon麹をはじめ、呑み助女衆は目がハ〜ト。
イケメンに弱い人種である。
そんななか、いただいた“美和桜”の味に浮かれた気持ちはシャンとなり、
お酒の香りや味に意識が集中した。
『美和桜 純米吟醸 別囲い火入れ』は雄町を50%迄精米し広島吟醸酵母を使用し醸したもの。
この別囲いは新酒の生原酒を15度台に加水。
1回のみ火入れをした生詰めタイプとなるそうだ。
美和桜ならではの華やかでフルーティーな香りはしっかり健在しながらも
生原酒よりもすっきりとした飲み口で、今の夏の時期のような日にはつい杯が進む可能性がある。
イケメン燻し銀のお蔵の人が蔵元の相原 準一さんと知ったのはずいぶん後のこと(^_^;)。
でもあの無口でありながら、お酒のことを語るときの目のはにかみさはやっぱり酒呑みを虜にする。
美和桜酒造のある三次市は田畑に囲まれ、
蔵の目の前を流れる板木川では清流ろして小魚や水中生物が多く生息する
酒造りには絶好のロケーションだそうだ。
この地で栽培される米のほとんどが酒造好適米という土地柄で
広島県立農業試験場吉舎支場にて誕生した「八反」などもあり、
ここは広島の酒米の原点としても知られている。
蔵は平成13年以降、いままで使ってきた兵庫県産の山田錦から、地元で栽培した千本錦を吟醸酒に用いている。蔵でも自ら米を栽培するほど、地元産へこだわる徹底ぶりは地酒とはなにかということを考えさせられた。
「その年の米の性質に合った酒造りを意識しないとおいしい酒はできません」という相原氏。
お米の性質、いわゆる性格を知ることで酒はお米のふくよかな香りをたたえ、濃厚でありながらのどごしが良く、味わいがしっかりとした酒に生まれるのだ。
一口飲めば、忘れない味。また呑みたいと思う気持ち。
広島の酒米の性格をしりつくしたからこそ生まれる味だからなのだろう。
真夏をすぎれば、稲穂が頭を足りる季節。
今年はどんなお酒が醸されるのか……
あの燻し銀の蔵元のはにかむ顔をまたみたい。
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DATA)
蔵名:美和桜酒造 有限会社
住所:広島県三次市三和町下板木262
TEL :0824-52-2011
URL:http://shop.chupea-mall.jp/miwazakura/