焦げ色の杉玉をみつつ夏酒一杯
今はとにかくこの陽射しから逃れたい……そんな気分だ。
こう暑いと「まずはビール」となるが、
この夏だからこそでてくるのが“夏酒”。
そのなかのひとつ!
木戸泉さんの『夏にごり 自然舞 五百万石』。
岩手県の自然農法産米の五百万石を全量使用した活性にごり酒。
度数もいつもより低く、夏の暑さを忘れさせてくれる夏酒らしさ。
今年の2月末にビン詰し、一定期間ビン内発酵させたのち3ヶ月間氷温貯蔵したにごり酒だそうだ。
仕込みはもちろん『木戸泉』の伝統製法“高温山廃仕込み”。
自家培養した生の乳酸菌を用いて高温で酒母を仕込む自然醸造が醸す味は
旨味がきっちり段々になりながら重なりつつ、優しい飲み口に思わずうっとり。
活性具合はかなりのもので、
酒の会で出会ったときはすでに空寸前だったにもかかわらず
シュワッとした炭酸が舌の上でしっかり踊っていた。
「暑い夏が過ぎれば、またそろそろ仕込みの準備がはじまります」という4代目。
そういえば、昨年、蔵にお邪魔したのは酒林の杉玉をつくる時期だった。
蔵前の庭には数日前から近くの杉林から集めてきた杉の枝が山のようにつみあげられ、
隣には直径2m以上のワイヤをまあるく張った球体がぶらさがっていた。
「みなさん、今日はしっかり働いてくださーい」という4代目の号令とともに
杉玉作りの有志が杉枝をかかえて、ワイヤの穴に差し込むという単純作業。
なあんだ、簡単! と思っていたのもはじめのうち。
1時間たってくると普段使っていない腕や腰が小さくつぶやきはじめる。
「だるいぞー。きついぞー」「休みたあああい」
しかし有志誰一人として弱音をはいていない(^_^;)。
しかもまだまだ先は長い。
午前10時にはじまり、なんとか終了したのは……夕方5時前。
2トントラック8台分の杉枝もいつのまにか消えていた。
手足擦り傷だらけ。
しかし緑の大きなマリモのような杉玉ができあがると
きつかったことはどこ吹く風。
「やったああ!」と参加者全員で大喜び。
無事に杉玉ができたか、厳しくチェックする未来の蔵元、6代目もこの大きさなら満足か(笑)。
直径2m、重さは約350kgという大きさは県内一だそうだ。
この杉玉が蔵の門につり上げられたのは昨年12月1日。
新酒ができた目印でもある杉玉ももう焦げた色あいになっているんだろうと
想像しながらいただく夏酒もまた一興。
体力不足といわれつつもなんとかやりとげた達成感のあの爽快さ。
今年も杉玉作りに参加せねば。
運動不足解消にもなるし、少しダイエットできる? というよこしまな気持ちもあり(笑)、
一番の目的は……
杉玉作りのあとのおつかれさま&新酒一番呑み会。
蔵のなかで地元の幸を味わいながら、呑む新酒。
これを経験せずにどうしてgon麹といえようか!
今年はもう少し……体力をつけておかねば。
美しい杉玉をつくるべく、気合いをいれねば。
『夏にごり 自然舞 五百万石』でまずは一杯♪
( ̄▼ ̄*)ニヤッ( ̄▼ ̄*)ニヤッ( ̄▼ ̄*)ニヤッ ( ̄▼ ̄*)ニヤッ( ̄▼ ̄*)ニヤッ( ̄▼ ̄*)ニヤッ
ま、まずは……
(*´艸`) (*´艸`) (*´艸`) 呑まなきゃ……はじまらない。
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DATA)
蔵名:木戸泉酒造株式会社
住所:千葉県いすみ市大原7635-1
電話:0470-62-0013