ひとめぼれは高飛車なほうが酔い
ひとめぼれ。
ひとめぼれをすると、
自分のなかでなにかがはじけるような心乱すような気持ちの波が生まれる。
人にも場所にも作品にもモノにも……
ひとめぼれは多種多様な場面でうまれている。
ひとめぼれしたモノに囲まれて過ごす時間は
なんと幸せなことか。
たった数分でも、数秒でも
心にはりついた鋼がガラガラと音をたてて剥がれ
生まれたまんまの心がこっそり顔をだす。
あったかい春のような気持ちが
ふんわりふんわり心を包みこんで
余韻が体のなかからあふれてくる。
お気に入りの猪口を目の前にしばし鑑賞。
「おいしいんだよ。このお酒」と教えてくれる。
わかっているよ、でももうちょっとみていたいんだもの……
数秒ながめて、猪口を手にすると
「おいしいでしょう。私にはいってるんだもの」とまたささやいた。
ひとめぼれをしたモノはちょっと高飛車な態度のほうが
バランスが酔いのかも……しれない。
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